ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

万座温泉てくてくさんぽ11

2019年10月15日 | てくてくさんぽ・取材紀行
帰りのバスは吾妻渓谷沿いを通ったが、車窓にはかの八ッ場ダムのダム湖が広がっていた。先日の台風で満水になったものの、濁流と漂流物で景色はイマイチ。肝心のダムはトンネルのため車窓に見えなかったが(トンネル出た瞬間赤丸程度見えた)、ダムを望む展望台があるのは確認できた。規模は相当なダム湖なので、近々界隈屈指の観光地になる予感。

万座温泉てくてくさんぽ9

2019年10月15日 | てくてくさんぽ・取材紀行
日進舘へ戻り、天候の関係で入らなかった露天風呂「極楽湯」を、見学だけさせてもらった。姥湯の湯畑を見下ろす絶景で、まさに万座温泉一の景観では。高所の湯なので、星空もまた見事だそうだ。

規模は大きいながら、建物や料理やサービスなど、どこか一昔前というか湯治場風情がある日進舘。上質の湯による温泉の満足度の高さから形作られた、独特の時間空間だったように思える。隔絶された高所にあることもあり、日常から離れた旅をするにはオススメかも知れない。

では、直行送迎バスで4時間半かけて、新宿へ帰ります。

万座温泉てくてくさんぽ8

2019年10月15日 | てくてくさんぽ・取材紀行
ほかに日進舘からの徒歩圏で散策向きなのが、歩いて10分ほどの牛池。道路端にあり周囲は200メートルほど、土と木道の散策路が整備され、一周ぐるりと巡れる。名の所以は牛が沈むほど深いからとかで、水が硫黄分の影響で酸性のため魚など生き物が生息しないのが特徴である。こんな刺激の強い水では、沈んだ牛もたまったものではない。

ここも台風の影響で木道が途中で崩落しており、半周して往復することに。鏡のように澄んで周囲の木々を逆写しにするという水面も、増水により茶濁してしまっていた。それはそれで、周囲の黄葉に合うようにも見える。下り方向は「かたらいの森」を経て万座プリンスに至り、道路の反対側を登ると日新館から湯畑に続くなど、森の中の散策路が割と錯綜している様子。温泉街はないが、宿を経ながらの自然散歩が楽しめそうだ。

歩いて回れる範囲はこれぐらいで、あとは白根山や山田峠への本格的ハイキングコースとなる。日進舘へ戻り、バスの時間までお休みしましょう。

万座温泉てくてくさんぽ7

2019年10月15日 | てくてくさんぽ・取材紀行
いったん日進舘へ戻り、宿から徒歩圏を少し散策してみた。宿の裏手は日進舘の泉源である湯畑になっており、「姥湯」との名もついている。万座最大の泉源で、80度の源泉を冷まして引いているという。両側の斜面は白くただれており、下部にはエメラルド色の湯だまりが。奥寄りは万座川が流れ落ちてきており赤茶色の岩肌があらわになっている。

万座川沿いは斜面を登る遊歩道になっており、やや入った高台には「万座薬師堂」の祠が構えられていた。18世紀初期に建てられたというから温泉を見守ってきた歴史があり、祀られる薬師如来は健康の仏様として知られる。石灯籠と短い参道もあり、参拝してから湯畑越しに温泉を見下ろしてみる。さらに登ったら、コマクサ畑を通り「熊四郎岩窟」という洞穴、さらに熊四郎遊歩道を経て温泉を俯瞰できる展望台があるのだが、増水のため途中までしか行けずに引き返す。

下からぐるりと回り込んで、日進舘に戻りましょう。