ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

嬬恋牧場の愛妻スロッピージョー@嬬恋村

2019年10月15日 | 旅で出会った食メモ
愛妻の鐘のある嬬恋牧場レストハウス、フードメニューにも愛妻がらみのネーミングなものがあった。いわゆるミートソースバーガーで、日本では見たことないがアメリカ南部では定番の家庭料理なのだとか。柔らかめのバンズにひき肉たっぷりのトマトソースは、ボリューム感あるピザのようなどこか馴染みのある味わい。むしろ主役ははみ出すほどの嬬恋産キャベツの千切りで、ザクザク爽やかな食べ応えで食が進む。

もう一つのおすすめ・赤城牛カレーは、肉の存在感がしっかりしていて、カレーは肉料理なのを実感する満足感がある。こちらもたっぷりの嬬恋産キャベツの千切りサラダ付きで、付け合わせが福神漬けやラッキョウでなくキャベツとナスの浅漬けなのが、さっぱり口直しになる。

牧場のソフトクリームや嬬恋牛乳をデザートに勧められたが、2種食べたのでさすがに満腹。帰りのバスの時間まで、日新館のまわりを歩いて腹ごなししましょう。

万座温泉てくてくさんぽ6

2019年10月15日 | てくてくさんぽ・取材紀行
嬬恋村の名は古く日本武尊が、この地で亡き妻を慕ったことに所以がある。その縁で「愛妻家の聖地」を名乗っており、嬬恋牧場には「愛妻の鐘」が設置されている。日本愛妻家協会が提唱する「愛妻家テミル原則」なる耳の痛い?文言が記されたゲートを5つくぐり、ハートのリボンのオブジェに吊るされた鐘へ。足元に敷かれたハグマットにのってハグして、鐘を打ち鳴らすそうだ。おおっ…。

レストハウスには11月22日の「いい夫婦の日」に発送されるポストがあり、言葉に出せない感謝をしたためて投函できるそう。ほか感謝の言葉Tシャツなど愛妻グッズも各種揃い、なかなか徹底している。恋人の聖地が全国に増えている中、所以もあるしオンリーワンでよいのでは。

晴れ間も出てきたことで、展望を楽しみながらお昼もいただいていきましょう。

万座温泉てくてくさんぽ5

2019年10月15日 | てくてくさんぽ・取材紀行
嬬恋牧場は標高1400メートル、万座ハイウェイで長野原草津口からやや万座温泉寄りに位置する高原牧場である。浅間山から四阿山と山麓から万座方面に向けて360度のパノラマが開け、山岳展望にはもってこいの立地。万座温泉が山々に囲まれているため、対照的な開放感あふれる眺めが楽しめる。

牧場に隣接したレストハウスでは、嬬恋産のキャベツがひと玉150円、りんごの詰め放題はひと袋1000円に軽く7〜8個は入り、どちらもお得な産直だ。ドッグランも併設されており、ペット可の宿が多い北軽井沢方面からの旅にも便利である。

そしてここには、ちょっと気恥ずかしくなる名所がある。鐘を鳴らしに行きましょう。

万座温泉てくてくさんぽ4

2019年10月15日 | てくてくさんぽ・取材紀行
昼前に何とか雨が上がったので、クルマで温泉街周辺を案内いただいた。まずは温泉入り口にある、湯畑へ。いわゆる泉源のことで、ここはプリンスホテルが使用している。万座温泉の泉源は3箇所あるが、ラジウムや鉄など含有物に微妙に差がある程度で、泉質や効能に大きな差はないという。

荒寥とした山肌は含有量の多い硫黄で白くただれ、中央を流れる万座川も白濁している。斜面の木々も硫化水素で根だけ残して枯れており、硫気の強さが昨夜入った湯のあたりを思い出させる。奥寄りに湯気がもうもうと立ち込めているのを遠望、かつては「空吹」と呼ばれた噴気の見どころだったとか。視覚からして、温泉の効能が伺える眺めである。

晴れてきたので万座ハイウェイをやや戻り、昨日大雨の中で寄った牧場を再訪してみましょう。

万座温泉てくてくさんぽ3

2019年10月15日 | てくてくさんぽ・取材紀行
日進舘の9つある温泉を、昨夜と今朝に分けて巡った。新館「湯房」に隣接する「万天の湯」は、総檜の湯屋造りが味わいある。大浴場「長寿の湯」も木造で、内湯の大浴層「苦湯」、源泉100パーセントの「姥湯」、露天風呂の「姥苦湯」、打たせ湯の「滝湯」、万座の湧水を沸かした「真湯」など、浴槽巡りが楽しめる(写真は宿公式から)。

湯は関東エリアでは珍しい濁り湯で、27種の成分が混じりかなり強い。昨夜は万天の湯だけ入ったが、出てから体がじんじんと火照り、長寿の湯を巡り終えた今は全身に薬草成分の何かを塗ってマッサージを終えた後のような刺激がある。なので宿も湯治の湯として押し出しており、3泊からの長期滞在プランもある。加えて食事も栄養に配慮したバイキング、増築を繰り返した建物で館内さんぽを勧めるなど、健康を強く推した温泉旅館といえる。

体は相変わらずほてり痺れっぱなしだが、10時で部屋はチェックアウト。雨だが少しでも周囲を散策しないと。