朝日カルチャー新宿「東京ぐるっとさんぽ」六本木・麻布十番編は、総勢20名にて開催。乃木坂からミッドタウン、ヒルズを経て麻布十番まで、梅雨の谷間のさんぽとなった。乃木希典将軍ゆかりの乃木神社からスタート、乃木坂は「46」とかジャニーズ事務所とか芸能ネタを披露。ミッドタウンガーデンは旧毛利邸から防衛庁に至る変遷とともに、100年後を見据えた緑地の形成など、奥行きある開発史に一同感慨深げだった。
六本木は一筋入ると、龍土町や旧材木町の昭和の町が残り、レトロな住宅街越しに高層ビル群を望みつつ六本木ヒルズへ。高低差がある土地を整備したり、もと住宅地なので地権者をまとめたりの開発苦労談が、意外に知られておらず関心をひいた。レジデンスの家賃や住む芸能人ネタも、このところタワマンでのお約束になりつつあるような。
意外に面白かったのが元麻布で、大使館が集まるハイソな面と、坂の下のローカルな街並みが対照的だった。昭和の平屋住宅、丘の中腹の大使館と高級邸宅、そしてヒルズのビル群。時代を超越した眺めが一望の展望ポイントで、東京の街づくりの多層性を実感できた。麻布十番でランチスポットのレクチャーを差し上げて、解散に。次回は9月、根岸入谷の下町編になります。