ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

オーシャンキッチンの鯨の竜田揚げとなめろうの孫茶@海ほたる

2015年08月18日 | 旅で出会った食メモ
海ほたるは立地的には千葉寄りなのか、食事処のメニューはアサリとかもち豚とか落花生とか県産野菜とか、千葉県の食材が目立つ。「オーシャンキッチン」でいただいたのは、鯨の竜田揚げとなめろうの孫茶。赤身肉が噛み応えある竜田揚げに、甘い味噌で和えたなめろうのコラボ、これはご飯が進まぬ訳がない。

仕上げはだし汁かけ回して茶漬け仕様ですすれば、味噌とクジラミンチが加熱され旨さが膨らむこと。数少ない捕鯨地の和田浦で揚がった、規制外種のツチクジラを使っており、千葉のローカル魚料理としても文句無しだ。

日々是好食…ジャージャー麺発じゃじゃ麺行き

2015年08月14日 | ◆日々是好食
本場中国だとザージャンメン、韓国だとチャジャンミョン、台湾ではジャージャンミェン。そして日本のはジャージャーメン。お国が変われどこのひき肉和えそば、ザザッと混ぜ合わせゾゾっとすするのが各国共通の流儀だ。

甘香ばしい豆味噌にほっこりのひき肉、シャキシャキの細切りキューリのコンビネーションは、盛夏も過ぎたお盆の昼飯に食がすすむこと。そういえば盛岡名物の、平打ち麺のじゃじゃ麺も系列麺だったような。9月の訪問時には、早めの秋風に吹かれつつのザザッ、ゾゾっかも知れない。

かててのちゃんぽん@京橋

2015年08月12日 | 町で見つけた食メモ
日々是好食でリンガーハットのちゃんぽんを書いたら、思い入れのちゃんぽんのコメをいくつかいただいた。レスしていたらまたちゃんぽん食べたくなり、仕事先そばの京橋「かてて」へ。

ホテル内にある九州料理を標榜する店だけあり、10種以上の野菜とトンコツを煮込んだ厚みのあるスープ、処理の行き届いた大振りの野菜、ツルンツルンの中太麺とまとまりがある。庶民派荒削りのリンガーハットのに対し、よそ行きらしい華がある。さすが950円。

日々是好食…ちゃんぽんの本質

2015年08月11日 | ◆日々是好食
リンガーハットのちゃんぽんは、値段が500円ちょっと。それなりの価格だからか、トッピングの仕様はほどほどだ。キャベツは芯の固いところにあたったり、モヤシは根っ子がとらずママだったり、ニンジンの薄さはスライサー技術の極意だったり。豚肉は探すのが大変な代わりに、紅色に染まったカマボコがごってりなのも、ご愛嬌である。

もちろん、これらは全部褒め言葉。ちゃんぽんはそもそも、長崎に留学していた貧乏な学生向けに、中華料理店が安く提供できるように編み出されたという説がある。安価に手に入る庶民的な野菜や、長崎特産のカマボコを用いた、財布にも体にも優しいローカルごはん。リンガーハットのもファーストフードとはいえ、その理念はしっかり継承されている一品といえる。

クリーミーなトンコツスープにぶっとい麺をからめ、キャベツやモヤシとザシザシ、カマボコとともにホクホク。野菜は見た目はさておき、すべて国産で産地にもこだわり、ヘルシーな気配りにルーツの気概がうかがえる。本場長崎へ旅すれば、赤や橙の原色ギラギラの中華料亭で、ナマコにフカヒレにアワビがのった1000円オーバーのが目につく。普段使いの料理ゆえの本質を鑑みれば、リンガーハットに軍配を上げるのは、贔屓過ぎかビンボーだからか。

銭湯…薬師湯@東京スカイツリー

2015年08月10日 | 宿&銭湯・立ち寄り湯
夕方から神楽坂よりランニングして、やってきたのは東京スカイツリー。大汗かいてさてひと風呂、とあたりを見渡すまでもなく、タワーのたもとに銭湯をピタリと発見した。

この薬師湯、100種の入浴剤が自慢とあり、この日はメントールタイプのスカッとする青い湯で、汗がひきやすいからありがたい。湯温も低めの40度と、下町の湯としてはやや軟派か? 面白いのは「タワー風呂」という仕掛けで、ツリーの電飾のように入浴剤で順次湯の色を変える趣向。この日に合わせて来てみたいものだ。

番台の脇には生ビールのカウンターがあり、アテ用か子供のおやつか数十円の駄菓子もいっぱい。外に出たら真上に仰げる、ツリーの迫力。駅からもわずか1分と、これはいい湯を見つけた。

※画像は「東京お風呂倶楽部」より拝借