ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

町で見つけたオモシロごはん…赤羽 『醸し屋 素郎』の、みかんぶりのアラ煮など

2015年08月07日 | ◆町で見つけたオモシロごはん
予約を受け付けない酒場、深酒してのハシゴ酒はご法度な酒場。赤羽の飲屋街は、そんな不文律があるように思える。ぶらり来て長っちりせず、かつ乱れない。名のある店は酒飲みのマナーやルールに対し、庶民派ゆえの一家言を持っている。ここはある意味、オトナの飲屋街なのだろう。

昨晩入った「醸し屋 素郎」は、そんな赤羽酒場テイストとは毛色の違った、なかなかデキる居酒屋だ。予約を受けてくれてのお約束は、3品をあらかじめオーダーすること。お任せにしたらタコにブリ、カンパチといった地魚いいとこの盛り合わせ、地鶏と自家製豆腐の鍋仕立て、さらにブリのあら煮がドン、と鎮座。愛媛産の「みかんぶり」で、特産のミカンの皮を餌に与えることで、生臭みが抑えられ身の味がいいのだとか。

焼酎は品書きからあふれるほどの品揃えで、好みのテイストを伝えてオーダー。芋の香り強めで甘さ控えめ、と頼んだ種子島の「島黒」は強烈に芋臭く、魚料理とのマッチングがどんぴしゃり。かのウナギの名店と、某グルメ漫画に登場の店にはフラれたけれど、気負わず入れる赤羽のお店を見つけたのは、かえって大収穫かも。