ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

リンガーハットの牡蠣ちゃんぽん@上大岡

2014年12月24日 | 町で見つけた食メモ
多忙な歳末、早めの昼飯をリンガーハットで。かきちゃんぽんとの限定品があり、味噌スープにカキじゃ土手鍋風かな、とよく見たら、トムヤムクンスープも選べるとか。で、薬味は柚子胡椒。

ちゃんぽんの形跡は皆無だが、アジア系海鮮麺風で辛旨い。ぜひお試しを。

ローカル魚でとれたてごはん…銀座・茨城マルシェにて、「kenpoku食ライブ」試食のアンコウ鍋

2014年12月24日 | ◆ローカル魚でとれたてごはん

先日の銀座・茨城マルシェでの食イベントにて、冬の味覚・アンコウの吊るし切りの後、鍋の試食も行われた。民宿しのはらのご主人に、平潟のアンコウ鍋にまつわるお話を伺ったあと、熱々のできたてを味わった。

アンコウ鍋はそもそも、漁師が船の上で食べていたもの。水分が豊富な魚のため、水を使わずに鍋に仕立てられるから、手間がかからず重宝した漁師料理だったという。水揚げ地である北茨城市の平潟では、この漁師の「どぶ汁」を各宿でアレンジして供しており、郷土の味として評判が高い。

どぶ汁の「どぶ」とは「全部」の意味で、頭と中骨以外はほとんど捨てるところがない所以。先ほど吊るし切りしたのは7キロで、およそ7人前相当。いまは常磐沖で上がる上物は少なく、まかない食から高価になってしまったが、「だからこそ、ここぞという時に味わってほしい鍋です」と篠原さん。

この日のもどぶ汁仕立てのアンコウ鍋で、本来の水を使わないのに近いもの。味噌仕立てのため、一般のアンコウ鍋よりコクがあるという。その姿からプルプルのコラーゲンたっぷりな皮。シャキシャキと歯ごたえある胃。アラながら味の深いエラやヒレ、もったり濃厚な卵にアンキモ。そして澄み切った淡白さの身。「七つ道具」の七様な味と食感に、黙々とがっついてついおかわりも。

そば粉が力強く、打ち立ては香りと甘みと風味が強い常陸秋そば。八溝山系のミネラル豊富な水と優れた米を用い、県北12蔵それぞれの個性あふれる地酒。ともに味わった品々も、当地の食の豊かさを伝える実力派揃いだ。冬の茨城県北は、鱈腹ならぬアンコウ腹になるまで、食べ応え充分なようである。


横浜温泉のメロ煮付け定食@帷子川源流

2014年12月21日 | 旅で出会った食メモ
さんぽ後の一浴のあとのごはん。療養施設っぽい「横浜温泉 チャレンジャー」は、食堂もどこか病院のそれっぽい。メニューも焼き魚とかフライとか普通の定食系で、特にご当地らしいひねりはなさげである。

10食限定にひかれてメロの煮付け定食にしたら、これが大当たり。ごつい身を割ると純白トロトロで、これを醤油とみりんをしっかり効かせた煮汁にからめれば、最強のご飯のおかずになる。脂多めだがタンパク質も豊富で、食べやすく療養食向きかも。

味噌汁も岩のりたっぷりで、シンプルながら満足度が高いこと。旭区北端の内陸ながら、何だか市場食堂の定食をいただいたような気分である。

帷子川水源てくてくさんぽ3

2014年12月21日 | てくてくさんぽ・取材紀行
先週の能見堂さんぽに続き今週も温泉を発見、しかも「横浜温泉」とはまた大きく出た名前の湯だ。で「チャレンジャー」とはまた、温泉らしからぬ凄いサブ名称である。

帷子川源流域にあるこの温泉、「地域交流施設」とあるように療養や保養を目的の方が多く、湯治場というか医療施設的な雰囲気がある。地中1500mから汲み上げる湯は、45.8度で加熱なしの天然温泉。ほんのり茶を帯びしょっぱく、溶存物質が豊富で疲労回復に効くとか。何と温泉スタンドがあり、買って帰ることも。

温泉は隣接する特養の施設長の方の勧めで掘り当てられたそうで、館名の所以もその方がチャレンジ精神旺盛だったことから、とも。帷子川の源流探訪チャレンジの後には、まとめとなる湯かな。

帷子川水源てくてくさんぽ2

2014年12月21日 | てくてくさんぽ・取材紀行
横浜市民の帷子川のイメージは、残念ながら「清流」とはかけ離れているだろう。流域はモロに市街だから、護岸はコンクリだし水の色も濁り気味だし。都会の川はどこもそんなものだから、良し悪しを言及するのは無粋というものだけれども。

ロマン編では源流域を整備した親水公園「上川井町小川アメニティ」へ直行したが、実際の帷子川の流れを大貫谷戸水路橋から追ってみると、若葉台団地へ入る手前で暗渠になってしまう。前述のアメニティ、実は本物の流れではなく、暗渠の直上に整備された親水公園なのである。

この暗渠、先ほどの「水源風」の岩の先でまた顔を出していて、さらに水路をたどったら水道事業用地のある丘へぶつかり行き止まり。この丘が水源の保存エリアともされ、行き止まり付近には井戸かタンクらしき構造物があった。パイプから水が流れ出ており、これを「水源」と呼んでいいのやら。

帷子川の正確な水源は現在、場所を正確に特定することができないらしい。かつてはあたりに、湧水の溜まりなどがあった源流域が存在していたが、若葉台団地の造成に伴い消滅してしまったという。「ロマン編」で綴った源流域のたたずまいはいわば、在りし日の姿・あってほしい姿をつくりだしたものといえる。

真の姿は都市型河川の源として寂しさはあるが、だからこそ「ロマン編」のような親水公園で、水源を意識し伝え続けることも大切なのだろう。