東京の伝統の老舗と聞くと、敷居が高くなかなか入りづらい。が、別の街でデパートやフードコートに入っている支店だと、割と気軽だったりする。うなぎの野田岩、洋食のたいめいけんなど、「東京で未体験の東京の味」が、いくつかある。
銀座通りにドンと聳える「資生堂パーラー」本店も、ワインレッドの小洒落た建物には男一人だとなかなか入りづらい。そこで地元・横浜にあるそごう店を訪れたら、窓から港を見下ろすなかなか素敵な眺め。内装は格式ある本店に比べるとカジュアルだが、ハマらしい立地と合わせその気軽さにかえって好感が持てる。
かねてから味わいたかったミートクロケットは、いわばこの店のルーツと言える品。コルクを模しているという俵型の衣にサクリ、とナイフをかければ、中からクリーミーなペシャメルソースがもったり。コロコロとからむハムと仔牛肉とともにいただけば、濃厚で高貴な味わいで口の中が満たされる。懐かしいようで洗練されているような、伝統かつ先進な洋食店ならではの旨さである。
まわりのトマトソースの清々しい酸味のおかげで、サクサクトロリと瞬く間にごちそうさま。銀座洋食のシンボルといえる料理を、文明開化の開港の地で味わう。本店から離れての東京の味探訪をしていると、思わぬマッチングにも遭遇できて面白い。
銀座通りにドンと聳える「資生堂パーラー」本店も、ワインレッドの小洒落た建物には男一人だとなかなか入りづらい。そこで地元・横浜にあるそごう店を訪れたら、窓から港を見下ろすなかなか素敵な眺め。内装は格式ある本店に比べるとカジュアルだが、ハマらしい立地と合わせその気軽さにかえって好感が持てる。
かねてから味わいたかったミートクロケットは、いわばこの店のルーツと言える品。コルクを模しているという俵型の衣にサクリ、とナイフをかければ、中からクリーミーなペシャメルソースがもったり。コロコロとからむハムと仔牛肉とともにいただけば、濃厚で高貴な味わいで口の中が満たされる。懐かしいようで洗練されているような、伝統かつ先進な洋食店ならではの旨さである。
まわりのトマトソースの清々しい酸味のおかげで、サクサクトロリと瞬く間にごちそうさま。銀座洋食のシンボルといえる料理を、文明開化の開港の地で味わう。本店から離れての東京の味探訪をしていると、思わぬマッチングにも遭遇できて面白い。