ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

諏訪てくてくさんぽ3

2014年04月27日 | てくてくさんぽ・取材紀行
下諏訪にて諏訪大社巡りの前半は、まず春宮へ。駅から旧中山道へ、さらに鳥居をくぐって大門通りを経て、10分ちょっとの散策だ。

有名観光地かと思ったら意外に静かで、神楽殿の背後に幣拝殿が控えるコンパクトなつくり。龍や獅子や牡丹の木彫が見事で、秋宮と競ったという技の粋が素晴らしい。枯れた古木に金の建具が控えめなあしらいで、神楽殿に座り込みしばし観察した。両脇にはあの御柱も、空に高々そびえ立っている。

すぐ裏手の万治の石仏は、畑の中の素朴な野仏といった感じ。まん丸の大岩の胴体の上に、朴訥とした表情の頭部の岩がのっかっていて、作法に倣い念じながら三回回っていると、ずっと温かな目線を送られているような。

砥川のせせらぎにウグイスの鳴き声。仏様を拝みながら、のどかな春のひと時である。

諏訪てくてくさんぽ2

2014年04月27日 | てくてくさんぽ・取材紀行
宿から高島城へは、駅を過ぎたあたりから古い街並み風情が感じられる。味噌蔵の黒板塀、橋のたもとの三の丸湯跡など、城が近いからか城下らしさが漂う。高島城からは一気に湖畔へ。するとカリン並木の遊歩道が整備され、クッションのいい舗道で走りやすいこと。ランナーも多く見られ、「諏訪湖一周16キロ」なんて案内板も。市の木の緑鮮やかな中、快適に水面を見ながら走れる。

遊覧船ははくちょうとカメの二箇所あり、競うように?出航のアナウンスが響く。彫刻公園を経て、水上舞台と石灯籠に八重垣姫の像があるあたりで終了に。もう少しいくと間欠泉センターや足湯があるが、ここで宿へ帰ればチェックアウト間際の一浴に間に合うかな。

諏訪てくてくさんぽ1

2014年04月27日 | てくてくさんぽ・取材紀行
上諏訪温泉に泊まった翌日、まずはの朝ランで初めて訪れた高島城は、春爛漫の彩り。冠木門付近からは、堀越しに柳の新緑に桜の大樹が花びらを散らし、城内では彼岸桜に寒緋桜、八重桜、枝垂れ桜などが、本丸御殿跡の池を囲むように競い咲く。ケヤキとカツラの大木、イチイや五葉松の深い緑も、コントラストが鮮やかだ。

今日は終日、のんびり諏訪攻めといこうか。

日々是好食 浜の湯@上諏訪

2014年04月26日 | ◆日々是好食
上諏訪温泉らしい締め麺、とばかり「旅先グルメをリフト撮り」。旅館浜の湯の食事処にて、味噌ラーメンとギョーザをリフトだ。八つの蔵元の銘酒をコンプリートした後に、お腹を落ち着けるにはもってこいか?

味噌ラーメンは店の方オススメとのことで、トッピングが生キャベツなのが珍しい。麺は中太の軽い縮れで、味噌がもったり甘く味に奥行きがあるのが凄い。地元の味噌を使っているそうだから、立派なローカル麺といえる。

浜の湯の諏訪の酒の利き酒@上諏訪温泉

2014年04月26日 | 旅で出会った食メモ

諏訪に泊まったおかげで素敵な女性と久々に再会でき、さて遅めの晩御飯。駅前へ繰り出してもいいのだが、安曇野ランでちと足にきてる。宿飯で何かないかと食事処を覗いたら、「飲み比べコーナー」なんて素敵なメニューが。諏訪周辺の八つの蔵元の酒が何と90分飲み放題で、肴の小鉢も三つも付いてる。上諏訪温泉、素晴らし過ぎます。

おばちゃんによると、甘い順に利くのが流儀だそうで、猪口持てるだけずつ順に攻めよう。トロリと柔らかな麗人酒造「麗人」に始まり、宮坂酒造「みやさか(真澄)」は瑞々しい軽さ、酒ぬのや本金酒造の「本金」は琥珀色でゆる甘い中に締まりがある。舞姫酒造「舞姫」は軽くスッと通る口当たり、菱友酒造「御湖鶴」は転がすと米甘さが立ち、豊島屋の「神渡」はキンと酸味が軽いインパクトがある。この三つは諏訪湖の伝説や神事や景観などが所縁らしく、銘柄名が何ともそそる。

そして好みの辛口二種。伊東酒造の「横笛」は、水のごとしの淡麗キレキレ。ラストの高天酒造「高天」は、辛さというか渋みの中に角のとれた米甘さが後味に残る。結果、「横笛」を今宵の相方に決定。他のお客がいないのをいいことに、瓶をテーブルに持ってきて、独占でエンドレスな天下泰平なり。