ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

日々是好食 浜の湯@上諏訪

2014年04月26日 | ◆日々是好食
上諏訪温泉らしい締め麺、とばかり「旅先グルメをリフト撮り」。旅館浜の湯の食事処にて、味噌ラーメンとギョーザをリフトだ。八つの蔵元の銘酒をコンプリートした後に、お腹を落ち着けるにはもってこいか?

味噌ラーメンは店の方オススメとのことで、トッピングが生キャベツなのが珍しい。麺は中太の軽い縮れで、味噌がもったり甘く味に奥行きがあるのが凄い。地元の味噌を使っているそうだから、立派なローカル麺といえる。

浜の湯の諏訪の酒の利き酒@上諏訪温泉

2014年04月26日 | 旅で出会った食メモ

諏訪に泊まったおかげで素敵な女性と久々に再会でき、さて遅めの晩御飯。駅前へ繰り出してもいいのだが、安曇野ランでちと足にきてる。宿飯で何かないかと食事処を覗いたら、「飲み比べコーナー」なんて素敵なメニューが。諏訪周辺の八つの蔵元の酒が何と90分飲み放題で、肴の小鉢も三つも付いてる。上諏訪温泉、素晴らし過ぎます。

おばちゃんによると、甘い順に利くのが流儀だそうで、猪口持てるだけずつ順に攻めよう。トロリと柔らかな麗人酒造「麗人」に始まり、宮坂酒造「みやさか(真澄)」は瑞々しい軽さ、酒ぬのや本金酒造の「本金」は琥珀色でゆる甘い中に締まりがある。舞姫酒造「舞姫」は軽くスッと通る口当たり、菱友酒造「御湖鶴」は転がすと米甘さが立ち、豊島屋の「神渡」はキンと酸味が軽いインパクトがある。この三つは諏訪湖の伝説や神事や景観などが所縁らしく、銘柄名が何ともそそる。

そして好みの辛口二種。伊東酒造の「横笛」は、水のごとしの淡麗キレキレ。ラストの高天酒造「高天」は、辛さというか渋みの中に角のとれた米甘さが後味に残る。結果、「横笛」を今宵の相方に決定。他のお客がいないのをいいことに、瓶をテーブルに持ってきて、独占でエンドレスな天下泰平なり。


浜の湯@諏訪

2014年04月26日 | 宿&銭湯・立ち寄り湯
何とか宿ゲットで、携帯も充電復旧。松本も塩尻も岡谷も通り越し、レイクサイドは上諏訪温泉にやってきた。着いてビックリ、外観はすごいわロビーに水路流れているわで、昨夜との多治見の昭和レトロホテルとの差がでかいこと。

ちなみに素泊まりで5000円なり。先日の道後温泉でも利用したが、最近増えてる温泉街の大旅館のお一人様用洋室、なかなかありがたい存在だ。

安曇野てくてくさんぽ6

2014年04月26日 | てくてくさんぽ・取材紀行
昨日携帯の電池切れの間、安曇野の碌山美術館を訪れていた。テレ東の「美の巨人たち」で氏の「女」像を扱った際に感銘、実物をひと目見て見たかったからである。

作品は碌山が慕った女性、相馬良をモデルにしたといわれる。彼女は碌山の先輩の妻で、叶うことのない愛。その思いをぶつけた作品でもあり、膝立ちで宙を泳ぐ視線、とらわれのような後ろ手が、一見叶わぬ思いの象徴とも受け取れる。

が、実際に作品を回って鑑賞すると、哀しみよりもむしろ力強さが感じられる気がした。膝立ちは自立へ向けての過程にとられ、目線は教会を模した美術館のステンドグラスの向こう、安曇野の野と空へと届いているかのような。

碌山は作品の完成後わずか20日あまりの後、良に看取られて亡くなったという。叶わなかった二人の絆が時代を超えて、作品を通して残り続けていく。そこにこの作品の凄さがあるように思えてならない。