酔鯨とクジラ缶2 2014年04月19日 | 町で見つけた食メモ 鯨の缶詰で鯨を鯨飲する。大和煮はやっぱ、牛肉よりクジラだ。甘ったるいタレに刻みショウガの爽やかさ、こりゃ男の肴だね。 世代的にそれほど常食はしていないのだが、どこか馴染み深く郷愁をそそる。日本人の魂に刷り込まれた味なのを、改めて実感する一献だ。
酔鯨とクジラ缶 2014年04月19日 | 町で見つけた食メモ 先週来取り組んでいる、下関のクジラ食紀行。タイミングがタイミングだけに、なかなか筆が進まない。特に最後のまとめが難しく、結論付けが悩ましい。食紀行は「食って、知る」がモットー。ならばと近所のスーパーへ出かけ、この組み合わせを食って飲んで記憶の反芻だ。 肉のままでも加工品でも、調査捕鯨で捕獲したクジラを食品として流通させる際には、きちんとその旨を明記する義務がある。捕獲された海域とクジラの種類も同様で、缶詰の場合はふたに明示されている。この大和煮はWAO、つまり南氷洋のミンククジラとあり、まさにこのたびの判決で捕獲中止になるヤツだ。 巨鯨のごとく大らかに飲み干すべし、と由緒書きにある土佐の酒とともに、筆をすすめるべくいざ挑まん。今宵も天下泰平なりな流れかな?