家族での連休の晩飯で訪れた「レストランカウベル」は、釜焼きピザ、生パスタに並び、備長炭を使った炭火焼のステーキが自慢である。前菜でチーズを目の前で削るシーザーサラダを頂いたら、メインはやはり宮崎県産牛のステーキ。息子はモモ180g、家内はフィレ120g、娘はハンバーグと、好みの部位もグラム数も好きにオーダーできるのでありがたい。
私はサーロイン220g(写真)をレアで注文、見た目は少々ボリュームがありげだが、脂が割と軽めのため、肉汁と程よく混じりさっぱりといただける。あっさり目のオニオンソース、オリーブオイルに漬けたニンニクチップも食欲をそそる。家内のフィレは春の特別メニューで、醤油ベースのソースの和風仕立て。タケノコやアスパラ、絹サヤなどの春野菜がいっぱいで、見た目からしてヘルシーだ。
この店で使う牛肉はは有田牧場から一頭買いで仕入れており、調べてみると純黒毛種の「EMO牛」とあった。飼料にトウモロコシや自家栽培の牧草をメインに、深井戸の水を与えゆったりした牧舎で肥育しているという。もちろん抗生物質や薬は使わず、店の能書きには「神奈川県で一番安全、安心な牛肉」との自信だ。
宮崎県は古くから各地の銘柄牛の素牛の産地で、宮崎牛をはじめ高千穂牛、都城牛などの銘柄牛でも知られる。2010年に口蹄疫の被害を被り、終息後も風評被害に苦しんできたが、東日本大震災による原発事故の影響が大きい中、安全な西日本産の牛肉は何ともありがたい存在である。
ちなみに銘柄牛の「宮崎牛」の定義は、県内で肥育され肉質等級A4・5の黒毛和種。肉質等級がそれ以下だと呼称は「宮崎和牛」で、宮崎県産牛はより広義になり乳用種との交雑種の「ハーブ牛」なども含まれてしまう。店で出しているのは、調べた限りでは少なくとも宮崎和牛、肉質の定義によっては宮崎牛かも知れないから、メニューなどの呼称をきちんとしないと勿体ないような。
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