ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

真夏のおひとり昼酒@大船 『Agio』 byFb

2012年10月01日 | ◆町で見つけたオモシロごはん

 

 衝動的に夏休みをとったものの、行きたい場所もやりたいこともないまま、ぶらぶらとやって来たのは大船。撮影所と工場の街だけに、大衆食堂や庶民派飲み屋が目白押しだが、足はそのまま駅ビルのレストラン街へ。

 ビール飲みたさに適当に飛び込んだ『Agio』がアタリで、三笠会館の流れを汲むカジュアルイタリアンだが、コースでなくても一品で飲めるのがうれしい。モルツのジョッキにやまと豚ソーセージ、自家製野菜のピクルス盛り合わせをチョイス。コクのある銘柄豚のソーセージに、素材の甘みを残した酢加減のピクルスが、暑さを爽快に吹っ飛ばす。

 昼酒はダラダラ飲まず、1、2品で1、2杯が粋というか自制なのだが、居心地のよさに、追加の1セットを。ハウスワインの白に、北海道産ゆでじゃがいもを合わせてみた。食関連の本の夏の飲み物特集で、凍る直前まで冷やした貴腐ワインが最高、とあるのを見た。確かにキリキリに冷えたグラスワインは、生ビールと違った凛とした涼が、体の芯を突き抜ける。

 このアテにゆでじゃがは粗野かと思いきや、アンチョビバターの魚旨さがそそること。道産で希少な、栗のようにねっとり甘い赤じゃがいもが珍しく、洗練されたじゃがバターといった感じ。

 あてもなくぶらぶら流れてきたヴィラ風の異国空間で、午後の心地よい沈没へ。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿