ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

和歌山セレクションてくてくさんぽ2

2016年12月16日 | てくてくさんぽ・取材紀行
和歌山のメーカー巡り、続く「笹一」はアセ葉寿司の店。アセは和歌山が起源である寿司の原型・なれずし(保存性を考慮して発酵させた寿司)に使われる、殺菌効果の高い葉で、ここでは早ずし(酢で締めてできてすぐ食べられる寿司)に取り入れられているのが興味深い

アセの葉は剥きやすさを考慮して巻き方にこだわっており、さっと剥けて手を汚さず食べられる配慮が。芯に梅を入れた酢飯が下支えとなり、鯛やエビなど淡白なタネは引き立て、サバやサンマなど脂ののっているタネは軽く食べやすくしている。そこにアセの抜ける爽快さが加わり、見事にとりまとまった旨さだ。

いわば新旧の寿司文化が相乗した、いいとこどりの逸品。和歌山の寿司は、まだまだ先へ歩みを進めている。

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