ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

静岡てくてくさんぽ6

2019年07月09日 | てくてくさんぽ・取材紀行
浅間通りの商店街を抜けた正面には、赤い鳥居と立ち並ぶ幟が目に入ってくる。これが静岡浅間神社…と思ったら、境内社のひとつである大歳御祖神社だった。静岡浅間神社は本社のほか、商売繁盛のこの神社、学業成就の玉鉾神社、無病息災の少彦名神社、勝運の八千戈神社、衣食住の麓山神社の、5つの社が境内に点在している。まずは静岡浅間神社へ参拝しようと、敷地を右から回り込み楼門から境内へと入る。

静岡浅間神社は、徳川三代将軍家光が日光東照宮とともに大造営を施した社である。朱塗りで多彩な彫刻をあしらった絢爛なたたずまいは、「東海の日光」を標榜するだけの凄さだ。舞殿の背後にそびえる大拝殿は、日光東照宮と同じ権現造かと思ったら、「浅間造」という特殊な重層楼閣造という。神社建築というよりは城郭建築を思わせ、先ほど見た駿府城天守台にそのままのっていても似合うような、どっしりと重厚感がある。

ほかの5社の造作も、日光山内の神社仏閣を思わせる。塗り替えて極彩色になった少彦名神社は、正面の虎からはじまる十二支の干支が、東照宮の霊獣のように見える。八千矛神社の妻部にあしらわれた金の鳳凰も、家光廟大猷院の華やかさを彷彿させる。麓山神社は長い石段の上にあるため、今日はスルーにて。

面白いことに、境内にはオススメ写真スポットの案内や、建物に見られる「いのめ」というハートマーク探しなど、女子の参拝者への配慮が行き届いている。昨今のパワスポブームに対応してだろうが、神社は古くからこういう時流に合わせたフットワークの良さが、流石だと思う。

帰りは浅間通りを引き返しながら、気になるお店を覗いていきましょう。

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