ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

水戸城てくてくさんぽ2

2016年07月03日 | てくてくさんぽ・取材紀行
本城橋で堀というか線路を渡り、続いては本丸へ。現在は水戸一高の敷地で、ちょっと入ったところに建つ薬医門は、現存する唯一の水戸城の建造物だ。かつては城門で本丸の表門だった勇壮なつくりは、城郭の威厳が偲べるかのよう。安土桃山期の様式らしく、太い木割と化粧棟木、雄大な蟇股と、豪壮かつ優雅な仕様も見事なものである。

橋を引き返して、続いては二の丸を横断して歩く。かつては御殿や櫓などが設けられた城の中枢で、現在は水戸三高と水戸二中、茨城大付属小の三校が敷地のほとんどを占める、文教地区となっている。通りは「水戸城跡通り」と名付けられ、各校の塀や門が白壁や木造にされるなど、城散歩が楽しめる景観が整備されているのがいい。

急な杉山坂の上に置かれ枡形が設けられた杉山門、大日本史編纂の地碑、那珂川から北を遠望できる二中裏の見晴台など、見どころが適宜整備・復元される中、圧巻は樹齢400年の大シイ。根回りが4.1mと3.3mの二本の木からなり、樹高は18.6m。戦国期から自生していたというから、構造物のない水戸城の歴史の生き証人的な存在といえる。

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