2日目の鶴岡では、致道博物館の洋館群や荘内銀行創設の風間家の邸宅である丙申庵を拝観した後、クルマで20分の所にある「知憩庵」にて昼食となった。農家漁家お母さん100選の農家レストランで、普通の農家の座敷がそのまま食事どころになっている感じ。庭に面した広間ほか、囲炉裏がある間や6畳ほどの個室もある。
料理はお昼は1200円で、その日の野菜によって内容は変わる。この日は前菜はズイキのごまだれにもって菊のおひたし、エゴマ豆腐。いずれもみずみずしく青臭さがない素直な味。菊の花のハーブのような香りが、食前に食欲が湧く。エゴマは海藻の豆腐で軽い粘りがある。煮物はカブとシメジのショウガ味で、カブは土の香りが控えめで筋が少なくほっこり、ねっとりしている。あんのショウガが香り高く、体によさそうな染みる味。
続く膳はシソご飯にゴマ豆腐、味噌汁、サンマの梅干煮。ゴマ豆腐が普通のものに比べて色が濃く柔らかで、舌の上でトロトロにとろける。サンマは骨まで食べられる柔らかさで、唯一の肉魚系。ご飯と別に炊きたてご飯を冷ましてから握った塩むすびが、米の甘さを楽しめる。
店のお姉さんによると、うちは特に凝った料理はなく、あまりボリュームがないでしょう、と話す。が、自前の野菜づくしはお腹に優しく、料理も素朴な家庭の味でホッとする。「ごちそうづくし」の招待視察の中で、お腹に優しい料理である。
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