中棚荘主催の小諸視察、防御の際に落としたという小諸城の黒門橋を渡ると、本丸へ。ここには藤村記念館がある。市街にたくさんある藤村ゆかりの史跡の中で、藤村記念館はその中心的存在だ。藤村は「若菜集」や「千曲川旅情」の歌など、代表な詩も多くここで作った。館内には千曲川旅情の直筆の碑文原本が掲げられ、「小諸なる」から始まるように当地への氏の思い入れが伝わってくるようだ。
しかしながら説明によると、これは土地の情景を歌っているのではなく、氏の心象風景を描いているともされる。9歳までしかいなかった生まれ故郷の馬籠を懐かしみ、小諸でも旅情を感じ濁り酒で寂しさを紛らわす。「椰子の実」も各地をさすらう寂しさや望郷を謳っており、「ひとり身の浮き寝の旅」のくくりが心に沁み入る。
一方、詩では自分の表現したいものに限界を感じ、小説を主とする転機となった地である。短編小説に始まり飯山を舞台とした「破戒」を手がけたのは、山や川の自然風景や農家など働く人を観察・取材を重ねたことが、下地となっているそうだ。
旅を発信する仕事の身として、割と共感できるところが多い展示。襟を正す思いがする。
しかしながら説明によると、これは土地の情景を歌っているのではなく、氏の心象風景を描いているともされる。9歳までしかいなかった生まれ故郷の馬籠を懐かしみ、小諸でも旅情を感じ濁り酒で寂しさを紛らわす。「椰子の実」も各地をさすらう寂しさや望郷を謳っており、「ひとり身の浮き寝の旅」のくくりが心に沁み入る。
一方、詩では自分の表現したいものに限界を感じ、小説を主とする転機となった地である。短編小説に始まり飯山を舞台とした「破戒」を手がけたのは、山や川の自然風景や農家など働く人を観察・取材を重ねたことが、下地となっているそうだ。
旅を発信する仕事の身として、割と共感できるところが多い展示。襟を正す思いがする。
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