稚内の繁華街・仲通りにある居酒屋「ふる里」にて、北の誉×イカの沖漬け。長い長い北の旅の最後をかみしめるなら、北海道といえばの定番酒肴同志をあえてぶつけてみての、このコンビが似合う。
帯広、札幌、稚内とぐるり巡り、まだ食べていないかのローカル魚介に表敬せねば、旅の終盤が締まらない。丸ごと一尾の沖漬けは、シャリッヒヤッと凍った歯ごたえ。口に放った途端に解凍、シコシコ弾む身のイキに、甘くまろやかなワタがもったり絡みつく。旨味が舌から消えぬ間に、北の冷酒でキュッと詰めて。米甘くシズル感ある膨らみが、氷結イカを解き放ち泳がせるかのごとし。まだまだ食べたし、まだ飲みたし。気持ちと舌を、さらに北へと向かわせんとする一期一会。
酔いが深まり夜も深まり、寒さもいっそう染み入る街。漂泊の末たどり着いたとっぱずれの地で、最後のひとり夜に深く浸れば、明日をも過ぎてまだ旅心募る、名残惜しやの北の酒。一献一品の小さな酒宴、ひたひた天下泰平なり。
帯広、札幌、稚内とぐるり巡り、まだ食べていないかのローカル魚介に表敬せねば、旅の終盤が締まらない。丸ごと一尾の沖漬けは、シャリッヒヤッと凍った歯ごたえ。口に放った途端に解凍、シコシコ弾む身のイキに、甘くまろやかなワタがもったり絡みつく。旨味が舌から消えぬ間に、北の冷酒でキュッと詰めて。米甘くシズル感ある膨らみが、氷結イカを解き放ち泳がせるかのごとし。まだまだ食べたし、まだ飲みたし。気持ちと舌を、さらに北へと向かわせんとする一期一会。
酔いが深まり夜も深まり、寒さもいっそう染み入る街。漂泊の末たどり着いたとっぱずれの地で、最後のひとり夜に深く浸れば、明日をも過ぎてまだ旅心募る、名残惜しやの北の酒。一献一品の小さな酒宴、ひたひた天下泰平なり。
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