ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

和歌山てくてくさんぽ8

2016年12月18日 | てくてくさんぽ・取材紀行
和歌の浦は万葉の歌人・山部赤人が「若の浦に 潮満ちくれば 潟を無み 葦辺をさして 鶴鳴き渡る」と詠んだ歌で、全国に知られる。もとは紀ノ川河口で、今も残る妹背山はじめ6つの島が点在していた、風光明媚な地だったという。近年の地形変遷が激しく、宅地など開発も進み当時の面影はあまりないが、ピンポイントでその名残を拾い歩くことができる。

背後に景勝地の奠供山(てんぐやま)を控える玉津島神社には、小野小町袖掛けの塀が残る。当時のままの三断橋で渡れる妹背山(島)は、望楼の観海閣から干潟越しに、向かいの斜面の紀三井寺の伽藍が望める。鏡山の石壁を掘り込んで社殿が配された塩竈神社を参拝し、石のアーチ橋・不老橋からはかつての三つの「島」が左右に連なるのがわかる。今も岩肌に松などの木々が茂り、海に浮かんでいたらさぞや絶景だろう。

片男波海岸は臨海公園になっており、浜側は遠景はイマイチながら、浜の白砂と水の透明度は素晴らしい。足元を眺めながら、しばし休憩を。

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