ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

敦賀てくてくさんぽ4

2020年09月30日 | てくてくさんぽ・取材紀行
敦賀港沿岸の金ヶ崎緑地に入ったところにある旧敦賀港駅舎(敦賀鉄道資料館)は、「欧亜国際連絡列車」の発着駅を模した資料館。館内では敦賀の鉄道史にまつわる展示が揃い、線路、信号機、投光機などの実物が多数。かつての敦賀港駅や敦賀駅の閉塞機(通行票)に、北陸本線で活躍した機関車や車両の模型も。急峻な山を控え多数の機関車が配備され、街は鉄道員で賑わいました。

敦賀への鉄道は日本初の4路線の一つで、明治15年に一部が開通、22年に柳ヶ瀬トンネルが竣工して、米原駅〜金ヶ崎駅(後の敦賀港駅)が全通しました。開通は明治10年の日本初の新橋〜横浜から、わずか5年後のことでした。明治45年には新橋駅から敦賀港駅まで「欧亜国際連絡列車」が運行。ウラジオストクへの船便に接続してシベリア鉄道経由、パリまで17日で結びました。

金ヶ崎緑地のレンガ舗道とボードウォークからは、敦賀本港地区を一望。港は明治期に国際港の指定を受けてから、対外的な物流拠点として活況を呈し、町には銀行や貿易会社が設立され、輸入実績も増加していきました。明治35年にウラジオストクに定期航路が開設され、物流と人的交流の窓口にもなりました。現在は木材、石炭、コンテナ輸送が中心で、中国、韓国との間にコンテナ定期航路があります。園内には常夜燈を模した時計塔もあり、昔と今の港風景が交錯します。

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