ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

湯布院てくてくさんぽ7

2018年12月05日 | てくてくさんぽ・取材紀行

湯布院てくてくさんぽ、地元制定の散策路でもうひとつ「津江の小径」は、仏山寺から沿道に石垣のある道を下り金鱗湖近くへ至る。道中の後半はほぼ民家の中を行くのだが、前半で二箇所ほど気になるポイントがある。

一つは公衆浴場の「津江共同温泉」で、コンクリ製の小さな湯小屋にサッシ戸が付いているだけと、実に簡素でローカルなたたずまいを見せる。地元専用とあり、ほか金鱗湖畔の「堂本の湯」など、由布院温泉の共同浴場は観光客が利用できないところがほとんどなのが、ちと残念である。

もう一つは石垣の道から折れ宿街を抜けると、あたりを見渡せるちょっとした高台に出る。ここからの山麓の里山的眺めも日本の原風景らしく、急に開けパッと見渡せる唐突感も相まって印象が強い。仏山寺から金鱗湖畔へ向かう際のショートカットに、ぜひ散策を。


湯布院てくてくさんぽ6

2018年12月05日 | てくてくさんぽ・取材紀行

湯布院てくてくさんぽ、知られざる雰囲気のいい散策路その2は、辻馬車の終点である仏山寺の脇の道。左右に石垣が配された道が山肌を登っており、石垣といっても石数個分と低いため、縁石が配された道にも見える。沿道には竹藪、地蔵なども見られ、果たしてこの先には何があるのか気になる小道である。

仏山寺も、鐘を下げた鐘楼門に、境内に配された古仏のような小地蔵、横に長い大柄の本堂と、見どころの多い寺だ。辻馬車で来たら折り返しまでの時間で、寺の境内さんぽと、横の石垣小径の両方を歩いてみるのがオススメだ。


湯布院てくてくさんぽ5

2018年12月05日 | てくてくさんぽ・取材紀行

湯布院てくてくさんぽ、今回の取材で、知られざる雰囲気のいい散策ルートが、3つ見つかった。一つが、しずみ橋から源流橋までの、由布津江川沿いの道。舗装されてない自然のままの道で、澄んだ流れの音を聞きながらゆけば、まさに里山の田舎道らしい懐かしい風情がある。

ところどころで川面に下れるほか、末田美術館の手前には支流からの水辺が林の中に形成されており、クレソンも自生している。湯布院の売りである清冽な水が身近に感じられる、隠れた散歩道である。


湯布院てくてくさんぽ4

2018年12月05日 | てくてくさんぽ・取材紀行

湯布院てくてくさんぽ、地元制定の散策路「由布ふもと通り」は、宇奈岐姫神社から金鱗湖まで、盆地の端の山裾を行く散策路だ。神社から緩い登りで、進むにつれ湯布院市街の田園風景を、やや高さあるとこから軽く俯瞰する。進むにつれて由布岳が近くなり、最初は宇奈岐姫神社の神木越しに控えていたのが、徐々に大きくなってゆく。

しずみ橋のたもとから仏山寺にかけては、石垣で土留めした田が積み上がる風景が、右手に見上げられる。付近は石垣も多く、石積みが盛んな理由があるのだろうか。さらに進むと美しい杉林の脇をゆく山の端の道となり、金鱗湖へと至る。適度なアップダウンもあり、眺めと雰囲気が多様に変わる散策路である。

途中のしずみ橋から由布津江川沿いを、末田美術館を目指しちょっと回り道。つづきます。


湯布院てくてくさんぽ3

2018年12月05日 | てくてくさんぽ・取材紀行

湯布院てくてくさんぽ、宇奈岐姫神社は湯布院盆地の南端に位置し、深い森の中にある社である。治水のためウナギを沢沼の精霊として祭った所以があり、本社のまわりは堀や池が巡らされているのが特徴的。森の中の水の社といった趣で、木々をよぎる風と流れ落ちる水の音が清々しい。

鳥居をくぐり石畳の参道を行けば、狛犬が控えるカラフルな彫刻があしらわれた門をくぐり境内へ。右手の大切り株は台風で倒れた杉のご神木で、幹回り7.5〜9メートル、樹齢は600年のものもあるとか。本社とともに、こちらにも祈願をしたら、ぐるり田園をめぐり金鱗湖を目指しましょうか。