町で見つけたオモシロごはん…横浜・杉田 『YAKURO』の、ハンバーガープレート

最寄りの町である磯子区杉田は、いわゆるハマの下町。庶民的な一杯飲み屋や居酒屋は多い一方、しゃれおつな店に乏しい土地柄だった。それがこのところ、京急杉田とJR新杉田を結ぶ「プラムロード」商店街を中心に、ショットバーやダイニングが開店ラッシュ。かつての商店や民家を、もとの建物の風合を生かして改装しており、町に馴染んだ小洒落スポットとして展開している。

このほど見つけた『YAKURO』は、メインストリートから外れたところにある、古い住宅を改装したアメリカンダイナー。数席のカウンターにソファセットふたつの小ぢんまりした店内には、オールディーズが流れ当時のレコードやポスターがあしらわれているなど、40代世代にとっての懐かし空間となっている。

ランチはハンバーガープレートがメインで、コブチキンバーガーはローストした分厚いチキンに、トマトにレタスにアボガドを、しっかり詰んだバンズで挟んだ、まさにアメリカンスタイルの重厚な食べ応え。たっぷりのポテトフライは塩とガーリックが効き、冷めてもサックリうまい。

「手作りなのでサーブまで時間をいただきますが、アルコールはすぐ出ますから」と笑うお姉さんが勧めるドリンクは、カクテルにウイスキーにワインに焼酎まで幅広いこと。杉田梅にちなみ梅酒もあり、ソーダ割りを合わすと甘み控えめでエッジの効いたソリッドな口当たりが、ボリューミーなバーガーをさっぱり受けてくれる。

自宅から徒歩10分ちょいなのもありがたく、アヒージョとかグリルとかの夜メニューにもすでに惹かれてしまう。地元の飲み屋事情の変革に乗り遅れないよう、週末のランチ&ディナーにヘビーユースしてみるかな。