下諏訪にて諏訪大社巡りの前半は、まず春宮へ。駅から旧中山道へ、さらに鳥居をくぐって大門通りを経て、10分ちょっとの散策だ。
有名観光地かと思ったら意外に静かで、神楽殿の背後に幣拝殿が控えるコンパクトなつくり。龍や獅子や牡丹の木彫が見事で、秋宮と競ったという技の粋が素晴らしい。枯れた古木に金の建具が控えめなあしらいで、神楽殿に座り込みしばし観察した。両脇にはあの御柱も、空に高々そびえ立っている。
すぐ裏手の万治の石仏は、畑の中の素朴な野仏といった感じ。まん丸の大岩の胴体の上に、朴訥とした表情の頭部の岩がのっかっていて、作法に倣い念じながら三回回っていると、ずっと温かな目線を送られているような。
砥川のせせらぎにウグイスの鳴き声。仏様を拝みながら、のどかな春のひと時である。
有名観光地かと思ったら意外に静かで、神楽殿の背後に幣拝殿が控えるコンパクトなつくり。龍や獅子や牡丹の木彫が見事で、秋宮と競ったという技の粋が素晴らしい。枯れた古木に金の建具が控えめなあしらいで、神楽殿に座り込みしばし観察した。両脇にはあの御柱も、空に高々そびえ立っている。
すぐ裏手の万治の石仏は、畑の中の素朴な野仏といった感じ。まん丸の大岩の胴体の上に、朴訥とした表情の頭部の岩がのっかっていて、作法に倣い念じながら三回回っていると、ずっと温かな目線を送られているような。
砥川のせせらぎにウグイスの鳴き声。仏様を拝みながら、のどかな春のひと時である。