暇人詩日記

日記のかわりに詩を書いていきます。

死んだときに言い訳が立つじゃない?

2014-09-24 | -2014,2015
膝までぬかるみに嵌った時、私はいつも、
きっと大丈夫だろうと高を括る。
時が過ぎれば嵐は過ぎると、見もせず勝手に見当付け、
眠り、沈み、
朝になれば腰まで深く沈んでいる。
正しい判断など博打のようなものだ、
私はなおも認めない。
もはや自力で排泄することもできない。
それでもなおも認めない。
嵐ならばあるいは待てば良かったろう、
賽を転がし天啓を待ち、
私はずぶずぶ沈むのだ。
胸を圧されて息も絶え絶え、
そこでようやく喘ぎ始める。

あの時早くもがいていれば、
あの時早く気付いていれば。

いつもそうだ、私はいつも
何とかどうにか抜け出しては、
性懲りもなく足をすべらせ、
いつしかもがくのも、疲れてしまった。
どうしてもっと早く、もっと前に。
体を動かすだけでもたいへんな労苦だ。
それでも、もがかなければ、
もがかなければ、
もがかなければ。
そうすれば。

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