今日は二十四節季で言う大暑。
「暦便覧」には「暑気いたりつまりたるゆえんなればなり」とあります。
一年中で最も暑い時季。
この前後、ウナギを食す習慣があり、今日のお昼はうな重を頂きました。
念力の ゆるめば死ぬる 大暑かな
村上鬼城の句です。
村上鬼城の世界 | |
松本 旭 | |
角川書店 |
いかにも不気味な句ですねぇ。
ひどい今年の暑さ、常人といえども、もし肝心の念力のゆるむ者がいたら、その者は直ちに病んで死んでしまうに違いない、と言ったほどの意かと思われます。
念力がゆるむとは、びっくりするくらいの暑さに気力が萎えて、ということでしょう。
エアコンが普及した現代では、ここまでの過酷な暑さは想像できません。
しかし、熱中症で命を落とす人が、わずかですが毎年出ます。
してみると、上の句、あながち昔の話とばかりも言えないのかもしれません。