ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

ゆるめば死ぬる

2015年07月23日 | 文学

  今日は二十四節季で言う大暑。
 「暦便覧」には「暑気いたりつまりたるゆえんなればなり」とあります。
 一年中で最も暑い時季。
 この前後、ウナギを食す習慣があり、今日のお昼はうな重を頂きました。

  念力の  ゆるめば死ぬる  大暑かな

 村上鬼城の句です。

村上鬼城の世界
松本 旭
角川書店

 いかにも不気味な句ですねぇ。
 ひどい今年の暑さ、常人といえども、もし肝心の念力のゆるむ者がいたら、その者は直ちに病んで死んでしまうに違いない、と言ったほどの意かと思われます。
 念力がゆるむとは、びっくりするくらいの暑さに気力が萎えて、ということでしょう。

 エアコンが普及した現代では、ここまでの過酷な暑さは想像できません。 
 しかし、熱中症で命を落とす人が、わずかですが毎年出ます。

 してみると、上の句、あながち昔の話とばかりも言えないのかもしれません。
  

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