今日は冷たい雨が降っていました。
雨の日に大掃除という気分になれず、映画館に出かけました。
「男はつらいよ お帰り 寅さん」を観ました。
私が寅さんを観るようになったのは、渥美清が亡くなってから。
それまでは興味が無かったのですが、渥美清の訃報を受けて興味がわき、ビデオで観るようになりました。
観てみると寅さんのしゃべりにうっとりして、全作品を観てしまいました。
で、今回の「お帰り 寅さん」。
物語の中心は、満男と、高校時代の恋人である泉が何十年ぶりかで再会し、二人は恋情を抱き、それぞれ家庭があるゆえ、それを友情に昇華させる、というもの。
満男が寅さんの思い出に耽溺し、数々の寅さんとのエピソードを回想します。
その回想シーンが頻繁に登場し、寅さんの場面が映し出されます。
映画では、寅さんが亡くなったとも生きているとも語られません。
ただ、映画全体からにじみ出る寅さんへの追慕の思いは、寅さんが亡くなっていることを示唆します。
映画全体から、ノスタルジックな雰囲気が醸し出されます。
そしてまた、年老いたさくら夫妻や、タコ社長が亡くなっているなど、長い時の流れを感じさせ、人は必ず老いていくのだ、という冷厳な事実を突きつけます。
ラストシーンで、オランダに住まいし、国連で仕事をする泉を成田空港から送り出し、傷心の満男が寅さんとの思い出に浸りつつ、涙する場面は、あざといといえばあざといですが、観る者の心を打ちます。
これまでの寅さんのような、笑いを中心とした映画とは、一線を画しています。
これまでのような寅さん映画を期待すると肩透かしを食いますが、多分、このようにしか、制作できなかったのでしょう。
映画が終わって、少々虚脱気味の私は、そごう千葉店に入っている喫茶店で、ビーフカレーとスープ、それにサラダと珈琲のセットを食しました。
牛肉がゴロゴロ入ったここのカレーは、私のお気に入りです。
その後そごう千葉店でウォーキングシューズを購入。
今履いている靴が大分くたびれてきましたので。
そごう千葉店内をしばし冷やかし、地下で中華弁当を購入して帰宅しました。
明日は大晦日。
明日こそは掃除をしましょう。