ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

鳴かざれば

2013年12月25日 | その他

 男子フィギアスケートの織田信成選手、次のオリンピック代表を逃して引退を表明。

 鳴かぬなら 泣きに泣きます ホトトギス

 と、泣きたい心境を句にしてみせました。

 もちろん、ご先祖様である織田信長の、

 鳴かざれば 殺してしまえ ほととぎす

 を意識してのことでしょう。

 豊臣秀吉の、

 鳴かざれば 鳴かせてみよう ほととぎす

 徳川家康の、

 鳴かざれば 鳴くまで待とう ほととぎす

 と並ぶ、三者の特徴を端的に表した句で、何もご本人が作ったものではありますまい。

 ご先祖及びその部下らの性格を表す句をもじって、涙をみせることが多かった自身の性格を自己卑下して見せるなど、なかなか心憎い演出ですねぇ。

 引退といってもまだ20代半ば。
 サラリーマンならまだ下っ端の青二才と言われる年齢です。

 これがスポーツの怖ろしいところで、少女アイドルなんかもそうですが、若くして第一線から退き、第2の人生といおうか、本当の人生といおうか、新たな道を歩まなければならないのは、なかなかしんどいことと推察します。

 現役の時は引退後どうするかなんてなかなか考えられないでしょうし。

 指導者の道を歩むか、解説者としてやっていくというのが一番経験を活かせる道でしょうが、それは現役選手としての才能とは全く異なる能力が必要となり、現役選手としてどんなに優れた才能を発揮しても、必ずしもそれに恵まれているとは限りません。

 逆に言えば、さしたる成績が残せなかった選手でも、コーチとしては辣腕という人もいますね。
 もしかしたら、その方が長く活躍できるかもしれません。

 大体白鳳などの大横綱が20代の若者とはにわかには信じがたいことです。

 年齢不相応なほど世界から注目を浴びた選手の引退後は難しいでしょうねぇ。

 いずれにせよ、織田信成選手の引退後が幸多かれと祈念いたしましょう。

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