サッチャー英元首相が亡くなられたそうですね。
サッチャー英元首相と言えば、1980年代、米国のレーガン元大統領やわが国の中曽根元総理らと強烈なタッグを組んでソビエトに対しスター・ウォーズ計画などの際限無い軍拡競争をしかけ、ソビエトはそれに耐えきれずに崩壊したという面があったようです。
鉄の女と言われただけあって、鉄の意志で共産主義国家を崩壊させたと言っても過言ではないでしょう。
徹底的に自助自立を国民に求め、揺り籠から墓場まで、と言われた高福祉を止め、英国病を克服しました。
フォークランド紛争ではアルゼンチン軍の侵攻を許さない、と宣言し、及び腰の英国政府幹部を叱り飛ばし、大艦隊を送って島を奪還しました。
湾岸戦争では、迷いに迷っているパパ・ブッシュ大統領に、「米国がクウェートに援軍を送らないなら英国単独でも派兵する」と言って多国籍軍ができました。
強烈なリーダーシップを発揮した強気の政治家でしたね。
当時は米国にレーガン、ソビエトにゴルバチョフ、日本に中曽根、西ドイツにコール、フランスにミッテラン、そして英国にサッチャーと、ひと癖もふた癖もあるような強烈な指導者が世界にひしめいていました。
怖ろしいと言おうか、頼もしいと言おうか。
時代は移り、わが国では中曽根元総理の後短命内閣が続き、小泉内閣はサッチャー同様の新自由主義とでも言うべき政策を推し進め、その後また短命内閣が続き、悲惨な民主党政権を経て、一度は政治生命を絶たれたかに見えた安倍総理がたくましくなって甦り、政権誕生100日以上を経てなお60%以上の高支持率を保持しています。
戦後多くの一般的な日本人にとって悲願であった憲法改正も時間の問題になりました。
狂気染みた左翼運動華やかなりし頃とは隔世の感があります。
20年前には、私が存命中に憲法改正が成し遂げられることは無いと思っていましたが、参議院選挙後、すぐにでも、少なくとも両院の三分の二以上の議員による発議が必要という馬鹿げた要件を定めた96条だけは改正されるでしょう。
三分の二を過半数にすれば、多くの国民の民意が憲法に反映され、時代の要請に合わせて変更することができる、普通の法律に生まれ変わります。
サッチャー・レーガンとともに冷戦を勝ちぬいた、90歳を過ぎた中曽根先生に是非その日を生きて迎えて欲しいものだと思います。
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