今日から年末年始の休暇。
朝6時には起きてしっかり朝飯を食い、早速家中の大掃除。
疲れました。
途中、近所の洋食屋でチキンソテーを食し、再び掃除。
午後3時には掃除を終えました。
清々しい気分です。
その後、私の実家と同居人の実家に持っていく年賀を買いに、そごう千葉店に出かけました。
江戸川区の私の実家には、千葉名産、落花生の詰め合わせ。
同居人の実家は私たちの住まいと同じ千葉市のため、柿山のお煎餅。
疲れたため、夕飯の準備が面倒なので、そごう千葉店でホテル・オークラの中華弁当を購入しました。
この後、ひとっ風呂浴び、中華弁当のおかずをつまみに一杯やるつもりです。
なんだかよく働いた一日でした。
昨夜はDVDで「白バラの祈り」を鑑賞しました。
第二次大戦中、非暴力でナチ政権を批判した秘密グループ、白バラで活躍した女子大生の物語です。
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白バラの祈り -ゾフィー・ショル、最期の日々- [DVD] |
ユリア・イェンチ,アレクサンダー・ヘルト,ファビアン・ヒンリヒス,ヨハンナ・ガストドロフ,アンドレ・ヘンニック | |
TCエンタテインメント |
白バラのメンバー、ゾフィーは21歳の女子大生。
ナチを批判するビラを大学内にばらまいた罪で、兄とともにゲシュタポに逮捕されます。
尋問官による尋問を、嘘をついて逃げとおそうとしますが、相手はプロ。
ついには白状し、自らの行動を誇りに思う、と言い放ちます。
そして裁判。
裁判長は狂気じみたバリバリの国家社会主義者で、ヒトラーとナチの勝利を信じ、ゾフィーや共犯者を激しく罵ります。
国選弁護人も何も言いません。
裁判とは名ばかりの、茶番です。
そしてゾフィーらは、たった一回の公判を経て、そのまま死刑が言い渡され、即日処刑されてしまいます。
しかも、ギロチン。
怖ろしい映画です。
しかし翻ってみるに、わが国も戦時中、ドイツと同盟を結ぶ軍国主義国家でした。
ヒトラーのような明確な独裁者はいなかったので、独裁とは異なるでしょうが、国家全体が、戦争の勝利を信じ、狂気じみた空気に覆われ、敗戦濃厚となっても、それを口にすれば非国民と罵られ、ひどい場合には逮捕されたわけです。
今では信じられないような体制が、わが国でも、わずか70数年ほど前に行われていたのです。
当時を知る人も減ったとはいえ、まだ多く存命しています。
その人たちにとって、怖ろしい体制は、近しい記憶として残されていることでしょう。
世の中、変化するときはほんの一瞬で変わってしまいます。
それを初めて実感したのは、大学生のときのベルリンの壁の崩壊と、それに続くソビエト連邦の瓦解でしょうか。
体制の変化は、まさに一瞬にして顕現します。
この映画の主人公、ゾフィーも、大人しく、ひっそりと大学生活を送れば、平穏な人生を全うできたかもしれません。
しかしどんな過酷な時代にも、必ず一定数、それに抗う勇気ある者が存在することを、この映画は示しています。
ややドキュメンタリー調なのが中途半端ですが、信念を貫く人間の姿を描いて見事でした。