ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

師走何ぢゃ

2018年12月21日 | 文学

    師走も押し詰まってきました。
 明日からの3連休を終えれば、もう今年も最後の週。

 しかも私は年休消化のため、25日(火)に休暇を入れました。
 4連休です。

 これで今年も年休は完全消化。
 計画的に休暇を取ってきたおかげです。

 なんとなく気は急きますが、師走だ、師走だと騒いでも、良いことなどありはしません。

 師走何ぢゃ 我酒飲まむ 君琴弾け

 幸田露伴、号して蝸牛庵先生の俳句です。

蝸牛庵句集 (1949年)
幸田 露伴
中央公論社

 

露伴の俳話 (講談社学術文庫)
高木 卓
講談社

 上手い句とは言い難いですが、師走がどうしたと開き直り、酒を飲もうという心意気が、天邪鬼と言おうか、偏屈と言おうか、いずれにせよ風狂の趣が漂います。

 私はしがないサラリーマンゆえ、文人趣味とも風狂とも縁遠い生活をしていますが、忙しい師走に、あえて酒を飲みつつ琴を聞くような心境に、憧憬を覚えます。

 もっとも私も、師走だろうが正月だろうが関係なく酒を呑む呑ん兵衛ですから、琴の音が無いだけで、同じようなことをしているとも言えます。

 正月は呑むものと決まっていますが、師走に酒というのはあんまり相性が良くないのかもしれません。

 最近は肝臓の数値を気にして、1日おきくらいに呑んでいますが、つい1年ほど前までは、1年のうち、呑まない日などありませんでした。

 そのせいで肝臓の数値が悪化し、内科医からアルコールの摂取量を半分に減らせと言われてしまいました。
 一回の飲む量を半分にしても、飲む回数を半分にしても、どちらでもよい、とか。

 で、呑み始めると酒飲みの性で、一定量いってしまうので、飲む回数を半分に減らすことにしました。
 すると、医者の言うことは聞くもので、3か月で肝臓の数値は正常値になりました。

 肝臓の数値なんか気にしているようじゃ、露伴先生のような風狂の境地に達するのは遠い未来、あるいは永遠に来ないのかもしれませんねぇ。
 


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