ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

森友担当、財務局職員の自殺

2018年03月09日 | 仕事

 近畿財務局で森友学園への国有地売却を担当する部署に所属していた職員が自殺した、とのニュースを知りました。
 森友学園との因果関係は不明ですが、常識的に考えて、それを苦に精神状態がおかしくなり、自殺した、とみるのが普通でしょうね。

 いやぁなニュースです。

 わが国のお役所は、ボトム・アップという意思決定の方法を採っており、これは最末端の職員も意思決定に加わっている、というやりがいを感じられるとともに、本来責任者であるべき管理職が責任を感じず、起案した平職員などが過重な責任を感じてしまう、という弊害があります。

 実際、役人でうつ病などの精神障害を発症するのは、係長以下の、実務を行う者がほとんどで、課長や部長、局長が精神障害を発症したり、自殺したり、といった話は26年間働いてきて、一度も聞いたことがありません。

 極端な話、特に問題が起きないかぎり、管理職は稟議書に印鑑だけ押して、あとは日がな一日遊んでいても、仕事は滞りなく進んでいきます。

 トップダウンにも良い点、悪い点があると思いますが、ボトム・アップも行き過ぎると、無責任体制みたいになってしまいます。

 森友の件に関しても、国会に出てくる高級官僚は平気の平左です。

 私は精神障害のせいか、かつて職場のトップを弁護士を立てて追及したせいか、良い年をして実務者のままです。


 管理職の気持ちは分かりませんが、自殺した担当者の気持ちは分かります。

 私が初めて精神障害になった時、36歳でしたが、精神の不調を訴えたところ、管理職から、「20代、30代が苦労するように役人の世界は出来ているんだ。俺だって30代の頃は苦労した。甘えるんじゃない」と一喝され、絶望的な気分になった私は、長期病気休暇に追い込まれました。
 そんなこと思っていても口に出すなよ、と、情けない気分になりましたね。

 無能な上司に困難な仕事を押し付けられるのは辛いことです。
 無能であるが故、任せた、とか耳障りの良いことを言って、実は丸投げして責任転嫁しているのだろうと思います。

 そうかと思うと、親身になって相談に乗ってくれ、解決策を一緒に考え、道を示してくれる上司もわずかながら存在します。

 私の下にはわずかな人数しかいませんが、そうでありたいと思っています。

 

 

 

 

 


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