昨夜はホラー小説を読みました。
加門七海という作家の「祝山」です。
祝山 (光文社文庫) | |
加門 七海 | |
光文社 |
スランプに悩む女流ホラー作家が主人公で、作者自身がモデルかと思われます。
低い山の奥にある元材木工場の跡地に、知り合い4人と夜中に肝試しに繰り出し、廃工場から材木のかけらをいくつか持ち出し、その後様々な怪現象に襲われます。
調べていくうち、その山がかつて祝山と呼ばれており、その語源が位牌山であったことを知り、霊山もしくは呪われた山であり、山の草木一本持ち出したら呪われる、と考えて怪現象を止めるため、持ち出した材木を山に返しに再び山を訪れる、というお話。
ホラーとしてはありがちな展開で、そこそこ怖いのですが、なんというか、文章が稚拙で陳腐です。
そしてやたらとしょっちゅう腹を立てる主人公に苛立ちを覚えます。
まぁ、子供向け、でしょうか。