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ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

座間9遺体

2017年11月01日 | 社会・政治

 神奈川県座間市の一人暮らしの27歳の男が、わずか2か月ほどの間に、女性8人、男性1人の9名を殺害、遺体をバラバラにしたという報道が飛び込んできました。

 テロ事件といったものではなく、快楽殺人の香りがします。

 それにしても、引っ越しするなり殺人を始め、次々に9人とは、衝撃的な事件です。

 金目当てののこともあり、性的暴行目当ての時もあり、と動機が様々なのも不思議です。

 快楽殺人の場合、通常金目当てということはありませんから。

 この事件の場合、捜査が進行しないとなんとも言えませんが、古くはロンドンの切り裂きジャックから、わが国の酒鬼薔薇事件、宮﨑勤など、絶えることが無いようです。

 仮に快楽殺人だとして、快楽のために同じ種類の動物を殺害するというのはどういう心性でしょうね。
 大体快楽殺人というのは、猫などの動物の殺害から始まり、欲求が抑えられずに殺人に至る、というのが一般的なパターンです。

 今回のはちょっと違うような気がします。
 
 誤解を恐れずに言えば、何かに憑りつかれたような、狂気を感じます。

 実(げ)に怖ろしきは人間。
 
 ホラー映画で喜んでいる私が善人のように思えてきました。


みんな一緒?

2017年10月27日 | 社会・政治

  生まれつき髪の毛が茶色の女子高生が、学校側から黒く染めるように強要されたことを不服として、提訴したそうですね。

 女子高生は髪を黒く染めましたが、染めが不十分だとか、黒く染めるまで登校を認めない、とか言われ、不登校になったそうです。

 嫌な話です。

 これが例えば、白人とのハーフで顔立ちからして白人ぽく、なおかつ髪が茶色いとか、黒人とのハーフで縮れ毛とかだったら、どういう対応をしたのでしょうね。

 身体的特徴を理由とした差別であると言わざるを得ません。

 日本人と一口に言っても、まるで白人のように色が白く、髪の色が薄い人もいれば、ポリネシア人のような南方系の特徴を持った人もいます。
 日本人は人種的には雑種とも言え、多くの人の髪が黒いからと言って、茶色いものを黒くしろなんて、よく言えたものです。

 高校生に、白髪になったら染めろ、禿げたら植えろ、とでも言うのでしょうか。

 だいたい、髪を染めるのだって、お金がかかります。
 その費用を負担しろとでも言うのでしょうか。

 もっと言えば、髪を金髪に染めようが、青や紫に染めようが、そんなことはどうでもよろしい。
 それはその人の個性、あるいは目印です。

 私が最も忌み嫌う、みんな一緒、という幻想の強要でしょうねぇ。

 私はなにしろ、みんな、という言葉が嫌いです。

 みんなって、誰と誰のことですか。

 少なくとも私は、生まれてこの方、みんな、なんていう気色の悪いものに所属したことはありません。 
 
 就職してから26年、会議が長引いたとか、調書の締切当日とか、やむを得ざる残業を除き、定時で帰るようにしています。

 しかし私が勤める職場、古臭いというか、つい10年ほど前まで、付き合い残業が蔓延していました。

 上司が帰らないから残る、あるいは逆に、部下が残っているから残る、みたいな。
 上司と部下が牽制しあっていたのでは、永遠に帰れません。
 それならいっそ、24時間、毎日職場にいればよいものを。

 付き合い残業をしなかった私は、陰に陽に、圧力を受けました。

 「付き合い残業しろ」とは建て前上言えませんから、「周りを見ろ」とか、「仕事を増やす」とか言われましたね。
 私はそういうことを言われると、根が天邪鬼なので、どんなに仕事を増やされようが、意地になって定時で帰るように努めました。
 ていうか、そんなに増やせるわけがないのです。
 そんなことをしたら、他の人が暇になります。
 暇になっても付き合い残業するやつはするのですから、意味がありません。

 幼稚園児じゃあるまいし。
 〇〇ちゃんが帰らないなら僕も帰らない、みたいな。

 ちょっとおかしな管理職がいて、定時で帰るなら毎日その上司の部屋に出向き、挨拶しろ、と言ってきました。

 そこまで言えば、少なくともその管理職が帰るまでは待つだろう、と踏んだようです。

 お生憎様、私は言いつけどおり、毎日、怒りの形相でその上司の部屋へ挨拶に行って、定時で帰りました。

 それがすっかり時代は変わり、なるべく残業するな、ということになりました。
 しかしそれでも、なんとなく、遅くまで頑張っている奴は偉い、みたいな風潮が残っています。

 今の私の職場のような、わりと暇な機関で日常的に残業するというのは、よっぽど無能か、あるいは残業代が欲しいだけでしょう。

 幸いにして、様々な過労死事件の影響で、職場の文化も変化してきました。
 私は時代を先取りしていたのかもしれませんね。

 
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与党圧勝

2017年10月23日 | 社会・政治

 与党が自公あわせて3分の2を越え、圧勝しました。

 国民は森友と加計の問題など取るに足らないことだと思っていたようです。
 朝鮮半島の情勢が厳しいなか、安定した政権を望んだということでしょう。

 希望の党は惨敗したとはいえ、40を超える議席を得ました。
 これで国会は、与党と希望、維新をあわせ、改憲を志向する勢力が圧倒的多数を占めるにいたりました。


 改憲はそう遠くない将来に実行されるでしょう。

 悪夢の民主党政権の3年間を経て、私の投票行動は大きく変わりました。

 それまでは、自民党に投票することもあれば共産党に投票することもある、いわゆる無党派層でした。

 しかし、民主党政権の体たらくをみて、自民党にしか投票しなくなりました。
 出来なくなった、と言いますか。

 政権運営の経験とノウハウを持った自民党にしか、この国の舵取りは任せられない、と思ったのです。

 で、今回も、小選挙区も比例も自民党に投票しました。

 で、自分が投票した党が圧勝したわけですが、気分は複雑です。
 正直、勝ち過ぎです。

 いくら自戒しても、これだけの議席を得れば、自民党は暴走するんじゃないかと思います。
 人間なんてそんなものです。

 もう少しバランスの取れた結果を望んでいたのですが。

 まぁ、終ったものは仕方ありません。
 自公政権には、驕ることなく、謙虚に野党の声にも耳をかたむけて、バランスの取れた政権運営を望みます。


希望がない希望の党

2017年10月22日 | 社会・政治

 昨日に続き、今日も雨。
 しかも明日は台風が直撃する模様。
 幸いにして、職場が電気点検で停電するので、お休みです。

 今日は投票所に行ったのと、スーパーに買い物に行った以外はグダグダと過ごしました。
 明日の台風に備え、明日の分の食料も買い込みました。
 折角の3連休がずっと雨とは、恨めしいばかりです。

 それにしても、投票率は大丈夫でしょうかねぇ。

 この雨で、棄権する人が増えるの必定でしょう。

 仮に、50%をきったりしたら、日本人の半分以下の民意で国会議員が選ばれることになります。

 しかも今回の選挙、民進党が解党して希望に乗り換える、なんていうふざけたことをしてくれちゃったせいで、自公が大勝すると見られています。

 投票率が下がれば、無党派層を狙った希望は惨敗するでしょうねぇ。

 私が住まう選挙区、自民と希望と共産の3人しか立候補していません。
 この中から選べとは、酷な話です。

 結局、自民万年堂が勝って、あべちゃんが喜ぶんでしょうなぁ。

 でもまぁ、希望よりはマシですかね。
 あの党には希望が持てませんから。


想像できないことを想像する

2017年10月18日 | 社会・政治

 米太平洋軍のハリー・ハリス司令官が、北朝鮮が進める核兵器開発計画の脅威への対応について、「想像できないことも想像しなければならない」、と警告したそうですね。

 想像できないこととは、例えば、北朝鮮が核弾頭を搭載したミサイルでロサンゼルスやホノルル、ソウル、東京、シドニー、シンガポール等を攻撃することだそうです。

 まさしく想像し難い事態です。

 しかしかつて、英国のチェンバレンが繰り広げたナチス・ドイツに対する融和政策は、絶対的な平和主義に裏打ちされた英仏等の人々から歓迎されましたが、それはドイツの要求をのみ続けることでしかなく、結局、ドイツの増長を許し、第二次大戦に突入することになりました。

 英国民もドイツ国民も、ナチが政権を握った段階では、英独の全面戦争など想像できなかったのではないでしょうか。
 でなければ、ナチが選挙に勝てるはずもありますまい。


 後にチャーチルは、第二次世界大戦は防ぐことができた。宥和策ではなく、早い段階でヒトラーを叩き潰していれば、その後のホロコーストもなかっただろう、と述べています。
 真偽は今となっては分かりません。 

 第一次大戦後、パリ不戦条約だの、国際連盟だのといったものができて、欧州では絶対平和主義とでも言うべきものが流行しますが、戦後わずか20年ほどで、第二次大戦が勃発してしまいます。

 第二次大戦後、発足した国際連合は、これを教訓に、朝鮮戦争をはじめとして、紛争に直接介入するなどし、絶対平和主義の立場は取りませんでした。

 一方わが国では、それこそ想像できない条文を施行した憲法が発布され、それは今もわが国の言論空間を苦しめ、不毛なものにしています。
 戦争放棄を謳うのは大いに結構。
 しかし、自衛のための戦力は保持する、とだけ書いておけば、どれだけの無駄な時間が節約できたでしょう。

 たしかに、9条2項は、自衛のための戦力は保持できる、と解釈できますし、現にそういう解釈でわが国は強力な軍事力を保持していますが、それはそういう解釈ができるという説明を受けて、そうかもしれない、という程度のこと。

 小学生や中学生、いや、大人であっても、解釈を聞かずに普通に憲法9条の1項・2項を読めば、あぁ、日本は軍隊を持てないんだな、誰が日本を守るんだろうなと、不安になるでしょう。

 そして戦後、わが国では、非武装中立などという奇っ怪で絶対平和主義的な風潮が蔓延しました。
 幸いなことに、賢明な国民はそのようなことを唱える党派に政権を渡すことは無く、今ではほぼ、絶滅危惧種になりました。

 それでもなお、平和憲法という、実態に照らして嘘でしかない美辞麗句に、惑わされている人々がいるのは悲しいことです。
 イワシの頭も信心から、とは言いますが、現実と乖離した嘘を信心するとは、信じることは怖ろしい。


 法律は守らなくてはなりません。
 そしてそれは、現実に守れる内容でなければなりません。

 守れなくなったら政府が解釈を変えれば良いのだとしたら、それは順序が逆です。
 時代の要請により、時の解釈が耐えられなくなったのだとしたら、法律そのものを変えるしかありません。

 かつてわが国では、想像できないことを想像することが、悪であるかのような言論がありました。
 世界の人々は争いを好まず、わが国が餌食になることはない、という。

 しかしそれは、わが国が歩んできた道に思いを致せば、まったく虚しいということに気付くでしょう。
 わが国自身が、他国を侵略し、自国の利益を守るために、巨大な敵をものともせずに戦い続けたのです。

 他の軍事強国も同様。

 それがなぜ、わが国が明治憲法を改正しただけで、わが国一国のみは安全だなどと思えるでしょう。

 わが国は戦後72年間、平和を保ち続けています。
 しかしこの72年間、世界中全てが平和であった年などありません。

 先のことは分かりません。
 そしておそらく、北朝鮮が近い時期に、破れかぶれの先制攻撃、しかも核攻撃を仕掛けてくることはないでしょう。

 ただ、それを想像することは必要であろうと思います。
 備えあれば憂いなし、と申します。

 想像できない(あるいはしたくない)ことを想像する、その吐き気を催すような面倒な行為を怠った時、それこそが最大の国難と言えるでしょう。

 危機を前に砂に頭をつっこむダチョウのようになってしまっては、その国は滅ぶほかありますまい。


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生まれては消え

2017年10月11日 | 社会・政治

  衆議院議員選挙が公示されましたね。
 かまびすしく、宣伝カーが走り回っています。

 今回感じるのは、希望の党だの立憲民主党だのという、主に元民進党の人々が、安倍政権の悪口ばかり言って、自分たちは何をやるのかを明白に語らないことの虚しさ。
 希望の党に至っては、選挙が終わるまで首班指名を誰にするか決められない体たらく。

 仮にも政権選択と言うならば、自分たちが勝ったらこの人を総理に、という顔が見えなければ、投票のしようがありません。
 小池都知事の人気が高くたって、これではどうしようもありません。
 密かに期待していただけに残念です。

 きっと選挙結果によっては、自民党に協力することもあるのでしょうね。
 安保法制とか憲法改正とかでは、自民党と同じですから。

 それにしてもぶれないのは共産党です。
 大したものです。
 偉い。


 大体毎回同じことを言っています。
 まぁ、万年野党ですから、責任がなく、言いたいことを言えるのでしょうけれど。

 私が共産党に感心したことがあります。
 それは、北方領土に関して。

 自民党は北方四島を返せと主張しているわけですが、共産党は千島列島全部返せ、と言っていると聞いたことがあります。
 サンフランシスコ講和条約を反故にして、領土を返せとは大したクソ度胸です。
 サンフランシスコ講和条約を反故にしたら、わが国は連合国との約束を破ったことになるのですがねぇ。
 約束を破ると、理屈のうえでは再び戦争状態になります。
 戦争も辞さず、領土を返せとは、立派なものです。

 絶対返ってこないと思いますが。

 共産党のような存在が少数居続けることは、わが国にとっては必要なのでしょうね。

 まぁ、私としては、自民党にせよ共産党にせよ、長い期間、概ね同じことを言っている政党に投票するしかないと思っています。

 新党が生まれては消えしていったこの20数年、生き残っている党は無きに等しいのですから。


離合集散

2017年09月29日 | 社会・政治

 民進党、どうしちゃったんでしょうね。
 解党なんて。
 しかも参議院民進党はそのまま残り、今回の衆議院選挙では民進党から候補を立てず、希望の党から、もくは無所属で立候補するとか。
 小池都知事が立ち上げた希望の党に自らの意思で丸のみされようとは。
 わけが分かりません。
 多分、辻本清美議員など、左がかった人は、無所属にならざるを得ないでしょうね。


 大体、小池という人、都知事です。
 築地移転だとか東京オリンピックだとかがあるのに、まさか辞職して衆議院選挙に出るのではありますまいね。

 古くは日本新党の細川政権だとか、悪夢の民主党政権だとか、野党は離合集散を繰り返しすぎです。
 しかもメンツはほとんど変わっていません。

 小池都知事が党首で、結構な数が当選した場合、首班指名は誰にするというのでしょうね。

 第一、党綱領もはっきりしない状況では、何をもって投票の判断材料にすればよいのでしょう?

 前原代表、どんな手段を使っても安部政権を終わらせる、と息巻いていますが、終わらせた後、どんな政策をうつのでしょう?

 全面的に支持しているわけではありませんが、結局、自民万年堂が安心感があるように感じます。

 もう選挙に勝とうとするための離合集散はやめてほしいものです。


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核兵器ー持ったもん勝ちー

2017年09月12日 | 社会・政治

  北朝鮮への制裁決議が国連安保理で採択されました。

 核兵器をこれ以上拡散させてはならない、という理屈は分かりますが、心情的にはあまり納得がいきません。

 安保理常任理事国の米・露・中・仏・英の五か国はすべて核武装しています。
 特に安保理決議を主導した米国は世界一の核大国。

 自分たちは核武装しておきながら、他国の核武装は絶対許さん、というのは、なんだか矛盾のような気がします。
 イラク戦争の時も、イラクが大量破壊兵器を保有している、というのが開戦の理由でしたが、結局イラクはそんなもの持っていませんでした。
 でもフセインは処刑されました。

 世界一多くの大量破壊兵器を保有している米国がやったことです。

 もちろん、わが国にとって北朝鮮の核武装は脅威で、北朝鮮への制裁は私も支持します。

 支持はしながらも、持ったもん勝ちのような現在の世界の核武装の状況には、やり切れない思いを感じます。

 他国に核武装するなと言うなら、自らも核兵器を廃絶したらどうでしょうかねぇ。

 それはもちろん、現実的には不可能なことなのでしょうけれど。

 
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定年延長

2017年09月05日 | 社会・政治

  政府が公務員の定年を65歳に延長する方向で検討を始めたそうですね。
 民間企業では、すでに65歳定年を実施している会社もあると聞きます。

 今は、希望すれば65歳まで再雇用することが義務付けられています。
 ただし、再雇用の場合、給料は激減します。
 それでも、多くの先輩諸氏は65歳までの再雇用を望みます。
 年金がもらえないのだから仕方がない、というのが本音でしょう。

 再雇用ではなく、定年延長とした場合も、給料は抑え目になるんでしょうね。

 若い人が減って年寄ばかりになれば、年寄が働かなければ社会が立ちいかなくなるのは理の当然ですから、そういうことを検討するのは分かりますが、正直、ゴールが遠のくのは嫌ですねぇ。

 今でもフルタイムで働くのはしんどいのに、60歳過ぎて働けるのか心配です。

 嫌な時代になったものです。


怒れる為政者

2017年08月16日 | 社会・政治

  最近、米国政府は北朝鮮への先制攻撃が政策オプションの一つであることを公言するようになりました。
 まして、グアムに北がミサイルを発射すれば、それを理由に北を攻撃することは不可避であるように感じます。
 ていうか、もはや米国は開戦を決意し、良い口実を探しているのでは、とさえ勘ぐりたくなります。


 思えば10年以上、北のミサイル発射実験や核開発に対し、米国をはじめとする各国は、経済制裁を繰り返してきました。
 しかし、経済制裁は奏功せず、北のミサイル能力はいよいよ高まってしまいました。

 米国にしてみれば、これ以上待てない、というのが本音ではないでしょうか?

 これ以上時間を与えたら、北は核弾頭を搭載したミサイルを米国本土に撃ち込む能力を持ってしまいます。
 そうなる前に、北の核施設、ミサイル施設を破壊しなければ取り返しがつかなくなると考えても不思議ではありません。

 米国はわが国と異なり、第二次大戦後、主なものだけでも、朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争、イラク戦争と、年がら年中戦争をしており、戦争に対するハードルが低い国だというのも、不安材料です。


 もし米国と北が戦うということになれば、米国は金委員長を逮捕もしくは殺害し、北朝鮮の現体制を崩壊させるまで戦い続けるでしょう。
 かつて大日本帝国や、フセインのイラクに対してやったように。

 もちろん、米国は北と戦う前に、中国やロシアに介入しないよう確約を取る必要があります。

 また、わが国や韓国にも、協力を取り付けようとするでしょう。

 その時、わが国はどうすれば良いのでしょうね。

 もし北と米国が本気で戦えば、北は、米軍基地があり、米国と同盟国であるわが国や韓国に対し、ミサイルを多数撃ってくるでしょう。
 そうなれば、わが国も韓国も無傷ではいられません。
 もし北が米国戦を始めたと同時に、東京や大阪などの大都市圏を狙ってミサイルを発射したらと思うとぞっとします。
 ていうか、ほぼ間違いなく発射するだろうと予想します。
 東京もソウルも火の海になりかねません。


 そうなったら、わが国は戦争当事国であり、犠牲は想像を絶するものになるでしょう。

 さらに、仮に北が破れて体制が崩壊したならば、朝鮮半島には統一韓国が生まれるのか、南北それぞれに親米政権が生まれるのかは分かりませんが、難民がわが国に多数押し寄せ、さらには被害を受けた朝鮮半島への援助も必要になるでしょう。

 しかもそれが起こるのは、何年後というスパンではなく、何か月後という単位で考えるべきものと思います。

 米国から協力を求められた時、わが国が拒絶し、中立を保つというオプションがあり得るでしょうか?
 あり得るわけがありません。
 わが国が中立を宣言しようが、現にわが国は米国に守られているわけですから、北は容赦なくわが国を攻撃するでしょう。

 悪夢のようなシナリオを描いてみました。
 しかしこれは、荒唐無稽な話ではなく、現実に起こりうることだと思います。

 米国はある他国を叩き潰そうと決意した場合、必ず実行するし、その時になって外交だの対話だのと言ってみたところで、虚しいかぎりです。

 わが国にとって悩ましいのは、なにしろ北が近いことです。
 米国はおそらく、わが国の国民や韓国国民に犠牲がでても仕方ない、それよりも長期的に北の体制を維持させるほうが危険だと、思っているでしょう。

 しかし、実際に死傷者がでるであろうわが国や韓国にとっては、大変な事態です。

 自国の防衛を自ら担うことをせず、米国に頼ってきたツケが、ついに回ってくるのかと、暗澹たる気持ちになります。

 この私の予想が、杞憂に終われば本当に良いと思います。
 
 脅しあいを続けながら、決してドンパチは始めない。
 もちろん、互いの利益になるのは、ドンパチを始めないことであるのは自明です。

 互いが、怒れる為政者を装いつつ、じつは冷静でいてくれると良いのですが。

 
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絶対悪?

2017年08月06日 | 社会・政治

 今日は広島に原爆が投下された日。
 朝、平和祈念式典がテレビで中継されていました。

 その中で、広島市長が原爆投下を「絶対悪」と表現していたのが印象に残りました。

 絶対悪なんて、この世に存在するはずもないのに。

 米国民からしてみたら、原爆投下によってわが国は本土決戦を回避し、ために米兵100万人の命が無駄にならずに済んだ、いわば正義の行為だというのが、多くの見方だと聞き及びます。

 立場が変われば見方も変わるし、価値観も同じではないですから、米国民がどう思おうとどうでもよいですが、「絶対悪」とはねぇ。

 公職にある広島市長はもう少し言葉を選ぶべきだったような気がします。

 原爆が多くの民間人を殺傷したことは事実で、それはおそらく戦争犯罪なのだろうと、私は思っています。
 非戦闘員を狙った大量虐殺ですから。

 しかしそれでも、私は「絶対悪」という表現に非常な違和感を覚えます。

 では東京大空襲は「絶対悪」でしょうか。

 諸説ありますが、日本軍による南京虐殺は?

 ナチによるホロコーストは?

 ベトナム戦争時のソンミ村虐殺は?

 カンボジアのキリング・フィールドは?

 レッド・チャイナの文化大革命は?

 欧米諸国によるアジア・アフリカの植民地支配は?

 比叡山焼き討ちは?

 いずれも愚かで残虐な行為ですが、「絶対悪」などではありますまい。

 最新の兵器を開発し、しかもそれが総力戦の真っ最中であれば、それを使うことを躊躇する国などありますまい。

 わが国も原爆完成まであと一歩のところまで行っていたと聞きます。

 わが国がそれを手にした時、米国本土に落とすだけの制海権、制空権は無かったでしょうから、米国本土には落とせなかったでしょうが、例えば日本本土に向けて爆撃機を飛ばす米軍基地が存在する島に投下しようと、必死の努力をしたであろうと推察します。


 「絶対悪」など、存在しません。
 強いて言えば、わが国にとっての悪は、わが国が敗れたことでしょう。
 
 72年前の悲惨な出来事を思い起こすとき、ただ悲惨さを強調し、センチメンタルになって思考停止に陥るのではなく、なぜ米英という巨大な敵を相手に戦うことになったのか、開戦を避ける道はなかったのか、開戦が避けられなかったのなら、なぜ敗れたのか、どうしたら勝利できたのか、勝利できないまでも有利な条件で講和に持ち込む方法はなかったのか、という戦略的な反省が求められると思います。

 マスコミは、もういい加減、思考停止としか思えないセンチメンタルな報道は止したらどうでしょうね。

 私は母が長崎で被爆した被爆2世ですが、毎年8月に繰り広げられるこの種の報道に嫌気が差しています。

 あんな番組ばかり垂れ流していたら、私が母や祖母から聞いた残酷な光景を語り継ごうなんていう気持ちにはなれません。


障害者の虐殺あるいは多様性

2017年07月26日 | 社会・政治

   やまゆり園で障害者19人を殺害した事件から昨日で丸1年ということで、昨日のニュースで大きく取り上げられていました。
 もう1年たつんですねぇ。

 犯人の27歳の男、元やまゆり園の職員だったとかで、そこでの経験から、障害者は他人を不幸にする存在でしかなく、安楽死させるのが社会のため、と思ったらしく、事件から1年を経てもその考えに変わりはないようです。

 まぁ、確信犯でしょうから、そう簡単に信念は変わらないでしょう。

 この事件の一報を聞いて思い起こしたのは、ナチが行った障害者の虐殺です。

 ナチと言うとユダヤ人虐殺が有名ですが、障害者や同性愛者なども虐殺の対象になっています。
 世の中の役に立たない、有害な存在という認識で、そういう考えはじつは結構一般的なのではないかと思います。

 しかし、殺されるほうにしたらたまったものではないわけで、現在ではそのような考え方は禁忌とされています。

 私自身、今は元気に働いているとは言うものの、30代後半の頃精神障害で長く職場を休んだ経験がありますから、その時期なら殺害の対象とされていたのでしょうね。
 怖ろしいことです。

 重度の障害があれば、働いたり、あるいは何らかの形で社会貢献することが難しいことは確かでしょう。

 しかし、人間は必ずある程度の確率で様々な障害を持った者が生まれるようにできています。
 
 それは多様性を持つことで、千変万化する地球の環境などに適応するために作られた人間の宿命とも言えます。

 全員が全員同じ体質では、わずかな変化で人類は滅んでしまいます。

 その多様性を担保するための存在で、今現在の環境や社会に適応が難しい人を仮に障害者と呼んでいるだけなのではないでしょうか。

 そういう意味では、人間はすべて障害者であるとも言えます。

 例えば、一日何十キロも歩いて狩りをするのが当たり前の社会なら、体力の無い私は障害者であるに違いありません。

 多様性を重んじるということは、障害者に人権を守るということに直結しなければなりませんし、それでこそ人間が生き残れるというものです。

 犯人に反省を求めても無駄なことでしょうから、生涯刑務所に閉じ込めて、無益な殺生を繰り返させないことでしょうね。


過激

2017年05月24日 | 社会・政治

 1971年に起きた左翼過激派による渋谷暴動事件で警察官を殺害したとみられる容疑者が逮捕されました。

 じつに46年前の事件です。
 よくも46年も逃げおおせたものです。

 容疑者も被害者も当時20代前半。
 今では60代後半になっています。

 普通のサラリーマンでいえば、新人が引退するまでの期間よりも長い間、逃げていたのですね。
 時効とかはないんでしょうかねぇ。

 その間の容疑者の精神の動きはいかなるものであったのでしょうか。

 1971年当時は、まだ浅間山荘事件の前で、左翼過激派は一定の勢力を保ち、本気でわが国で共産革命を起こせると信じていたのかもしれません。

 しかし、時代は変わり、左翼過激派は弱体化し、一般庶民の間に革命を望む声など皆無に等しくなりました。
 その時代の移り変わりのなか、おのれが信じる思想信条はほぼ否定され、それでもなおそれにしがみつかなければ生きていけないとは、想像を絶する状態です。

 左翼過激派は勢いを失い、その代替物のように現れた各種新興宗教も、オウム事件で息も絶え絶え。
 過激な思考に陥るのは若者の常とはいえ、誠に愚かしいことです。

 そしてまた、被害者となった警察官の遺族や元同僚の46年間。
 その長い年月を思うとき、私はただ、瞑目せざるを得ません。

 頑迷な老人になっているであろう容疑者、今更思想信条を捨てて反省することなど望むべくもありません。
 仮に獄中につながれても、おそらくは自らを革命の犠牲者くらいにしか考えないでしょう。

 被害者はもちろん、容疑者もまた、哀れに思えてなりません。
 早く転向して自首していれば、若気の至りで済んでいたものを。
 そうすれば、残された遺族も、多少は心の平穏を得られていたであろうものを。

 時、あたかもイスラム過激派とみられる者によって英国で凄惨なテロが起きたばかり。

 過激なものに憧れる青少年の心情は、私もかつて青少年であった頃を思い起こせば、理解できなくもありません。
 しかしぼんやりと憧れるのと、実際にテロ事件を起こすのとは大違いです。

 空想のなかで世界を焼き尽くそうと、独裁者になることを夢想しようと、さしたる害はありませんが、一人でも傷つければ、それは凶悪犯罪者です。
 被害者や身近な者に多大な苦痛を与えるのみならず、自らも大きな損失を被ります。
 誰にも良いことはありません。

 過激であることを求める心情は、普通、成長して社会に出れば消滅するか、ほとんど馬鹿馬鹿しく思えるようになるものです。

 過激な組織に属する前に、一歩、踏みとどまって考え直してほしいものです。
  
 
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新韓国大統領、がんばらないでね

2017年05月10日 | 社会・政治

  韓国大統領選挙が終わりました。
 下馬評どおりというべきか、「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)候補が当選しましたね。

 いわゆる革新系の親北政権の誕生です。

 自殺した廬武鉉元大統領の最側近だったそうで、廬武鉉政権下の悪夢が繰り返されるのかと思うとぞっとします。

 文在寅新大統領、早速わが国と前政権が結んだ慰安婦をめぐる合意を見直すだの破棄するだの、勇ましいことを言ってくれちゃってます。

 しかし、「不可逆的に」という文言を入れた以上、わが国はこのような要求は完全に無視すれば良いし、そうすべきでしょう。
 じゃないとどんな合意をしても、政権が交代したら意味が無くなってしまいます。
 それでは国と国との信頼関係など築けるはずもありません。

 これが例えば、革命が起きて、まったく新しい国に生まれ変わったというならともかく、民主主義国家が民主的に政権交代した以上、外交の継続性が維持されなければならないのは当然でしょう。

 そして怖いのが、北朝鮮に融和的であること、さらには保守派狩りのような言論弾圧が、陰に陽に行われる可能性があること。

 もともと革新系というのは、わが国でもそうですが、人の話を聞かず、ヒステリックにおのれの信念を正しいと信じて突っ走る傾向があるように思います。

 わが国は新しい韓国大統領が慰安婦合意を覆すような発言をしたなら、一切無視し、会談を行う必要も無いでしょう。
 会わなければいけない課題もないことですし。

 しばらくは韓国大統領を無視し続けるしか、わが国が取るべき手段はなさそうです。 


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失言

2017年04月26日 | 社会・政治

 今村復興大臣が、東日本大震災を、「まだ東北で良かった」と発言したのをきっかけに、辞任することになりました。
 確かに首都直下型よりは被害が小さいかもしれませんが、あれだけの大災害に対して言うべきことではありませんね。
 居酒屋で酔っぱらいながら、というのなら、思わず本音が出た程度で済みましょうが、公的な場では、本音であっても抑えなくてはいけない発言があるでしょう。

 思えば過去、政治家による数々の失言がありました。

 しかし、キャラクターが幸いしたのか、小泉首相(当時)が、「この程度の公約違反は大したことではない」だとか、「どこが安全かと聞かれても、私にわかるわけがない」などの発言は、あまり問題視されませんでした。
 結構衝撃的な発言だと思うのですが。

 それを発言する人のキャラクターというのは、とても大きいと思います。

 私も少々の失言をしても、周りが笑っちゃうだけで済むような、得難いキャラクターを身に着けたいものです。

 


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