ステージおきたま

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これは神回かも?契約社員の不安とやるせなさ 『未生』第14局

2024-06-06 08:40:10 | 社会
泣いちまったぜ、いい歳のジジイがさ。

韓ドラ『未生』、まだ途中までしか見てないんだが、早くもこのブログ、2度目の登場だ。

昨夜見た第14局、神回!ってこういうのいうんじゃないか?

契約社員の不安、切なさ、憤り、しっかり受け止めたぜ。

契約獲得に貢献なんて関係ない。周囲からの関心や期待も役に立たない。

年度末が近づいて、社内じゃこれでもか、ってばかりに差別待遇が平然と行われる。当然のこと来年の自己目標設定なんて不要、会社からのお歳暮?も正社員はハムで契約社員は食用油、旧正月の休みも別扱い。

母親から、親戚に責められるから家にいるな、とはじき出され、街を彷徨う主人公。「正月は家族という暴力が吹き荒れる季節」なんて、痛烈な独白に賛同しきり。



彼の活躍を認め、誰よりもその才能と人柄を愛している上役も、正社員になれない、期待するなと厳しい現実を突きつける。上役には、以前、同じように彼を慕う優秀な部下にあらぬ夢を与え、自死へと追いやってしまった痛切な悔恨があった。能力を認め、誠実な人となりで愛する部下を、救うことのできず切り捨てざるを得ない上司、己のふがいなさと会社=社会の理不尽に涙する姿に打たれた。

大学を出て、語学研修を積んでもなお、正社員になれぬ多くの若者たちがいる。まして高卒資格試験のみの主人公に、正社員への道は開かれていない。

就職難、学歴偏重、激しい競争の韓国の若者たちが置かれた現実の厳しさ、生きづらいよなぁ、そりゃ。
結婚だって出来ねえよなぁ。子ども作るのも当然無理。0.72という究極の少子化社会、ここで生きる若者の絶望!それを見ながら手をこまねいているしかない、大人の失望!

丁寧に、淡々と描かれていた。

やっぱり、世の中一発逆転とか、人生やり直し可とか、落ちこぼれにも生き甲斐って柔軟性がないとやってられないよ。

30歳で大学再入学、リターンマッチにほぼ成功した俺としちゃ、先々行き場のない彼らにほんと同情してしまう。

で、これって、切実さに違いはあっても、日本の若者たちの生きる場でも同じことなんだろう。先日も雇用の長期化を目指すパタゴニアの非正規社員の戦いが紹介されていた。



希望を抱き、夢に向かえる社会、どうやったら取り戻せるのか。
韓国の若者たちの希望は、エクソダス?
なんてこっちゃい!

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