blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

長かった半年

2021-12-06 20:16:52 | 日記
gooブログとgooメールはセットで有料で借りているスペースである。
月々数百円とはいえ、せっかくのスペースをこの半年はむざむざホッタラカシにしてしまった。

ひとりの人間としてまだまだ社会にわずかでも役に立っていかなくてはならない年齢でありながら、昨年秋から今年の春先まで勤めたコンビニの深夜勤務で心身ともに大きなダメージを負い、半年以上は仕事に就くことができず経済的にも周囲に迷惑をかけることになった。
以前から抱えているメンタル不調もあったが、コンビニの深夜勤務というのは客層も含めてなかなか厳しいもので心身ともに疲弊し、以後は世の中と関わるのがいよいよ怖くなってしまい、無為に時間ばかりが過ぎるという情けない状態であったというのが正直なところである。

休んでいる間、有り余る時間がありながら特筆できるような何かをなし得たわけではない。
動きたくても動けない重度の状態は夏前には落ち着いたが、それ以後も日々ごくごく短い外出を重ねたのみで、近場の海や鉄道の写真ばかりがたまっていくだけであった。

これに加え、いよいよ経済的にも行き詰まってきた10月初頭、常用している薬に加えて不安感にいいというサプリを軽い気持ちで服用したことで、今まで経験したことのない苦しみを味わった。
汗が止まらずやたらに水がほしくなり、強い不安や焦燥感からじっとしていられず意味なく部屋をウロウロせずにはいられず、さらに寝付くのが怖く一睡もせず夜を越える日もあったし、時には強烈な吐き気や頭痛にも襲われた。
後にこれらが「セロトニン症候群」と呼ばれる症状であり、下手をすると命に関わることだったと知ることになるが、人生で初めて「死」を意識したのはこれが初めてであったと思う。

客観的に見れば社会の支援が必要な状況であったし、かといって自分自身極度に燃え尽きた感覚が続いていて、正直「もういいかな…」と思うことは何度もあった。
しかし、本当に自殺する気がないのに単なる安易な行動(常用薬とサプリを医師に相談しないまま併用したこと)で死んでしまう可能性があったことを考えると今から考えても寒気がする。

一刻も早く次の仕事を見つけなくてはならない状況でありながら、セロトニン症候群に前後して別の生活習慣病も見つかったため、人生で初めて2週間の入院(結果的にはまる10日間で退院)をすることになった。
コロナ禍で面会は原則禁止という中、入院中にもしものことがあるかもしれないとも考えた。
セロトニン症候群の症状は点滴を受けてもすぐには軽快せず、一日一日を乗り越えるのがやっとという有り様だった。
入院1週間を越えたあたりでようやくつらい症状は収まってきたが、退院すればすぐにでも仕事探しにかからなくてはならず、違う不安を抱えての退院となった。

退院から1週間後の10月25日、私の体はハローワークにあった。
その時に紹介をもらった先に幸いにも採用され11月の2週目から仕事をスタート、それから1ヶ月、今は仕事にも慣れ、体にも変調はなく来ているのは、ある意味奇跡としか言いようがないと我が事ながら思う。

安アパート住まいながら、今後も収入的には何とか回る程度で、大っぴらに旅行したり飲み歩いたりすることはできないかもしれない。
それでも今は、動ける体に戻ったことが心から嬉しく、2ヶ月前には死を意識していたことが恥ずかしい。
まじめに死にかけた人間だからこそ、今後は体に十分気を付けて生きることを楽しみたい。
先週末にはスポーツ観戦もし、本来の自分を取り戻しつつある。
本欄も、またコンスタントに更新して、日々のリズムを作る一助としていきたいと思う。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする