blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

これ以上は見過ごせず

2022-10-21 21:23:04 | 日記
物と数を相手にする業種なので、在庫のカウントは切っても切れない作業である。
本チャンの棚卸は決算月ということになるが、在庫のカウントは毎月20日前後にはいつもやっていて、今月は今日がその日であった。
通路が狭かったり物が高いところにあったりで必ずしも物が数えやすいとは言えない環境ではあるが、いわゆる数え直しは一回で済み時間的には早くすんだ。
しかし全部がピッタリ合ったわけではなく、いくつかの品目で差数が出た。

差数が出たら通常業務を差し置いても原因を突き止めることを優先する。
出荷ミスの可能性もあるわけだから、たとえ製品一本であっても事務方の集計と食い違えばとりあえず調査をするのは当然だ。
ところが、わが現場の管理者氏は差数が軽微だからと原因の究明を始める気配もなく該当の製品を適当にこねくり回して無理やり数合わせをしてサッサとデータを更新してしまい、差数の真相は分からないまま当日の出荷作業に入ってしまった。

氏は、面倒なことが起きてもそれに向き合えるキャパがないため、言い訳三昧の末にあったこともなかったことのようにしたり、意味もなく若い社員に責任をなすり付けるような発言をしたりする悪癖があり、今日も見事にその特性が発揮されたというわけである。

差数の中には本来10日に出て行っているはずの製品も含まれていて、発見直後からなぜか行方不明になっていた。
該当の製品は数えれば当然帳簿より一本少ないが、その一本はあろうことか当日の出荷ラベルが貼られたままの状態で倉庫のとある一角に隠されていた。
結果的に出荷できなかったものが今日までに在庫から落とすなどの処理もされずに残っていたことにも驚くが、数合わせありきの管理者氏は自ら包装を解いて元のロケーションに戻しておくように指示してきた。
ラベルの貼られたナイロン袋も普通にゴミ箱に捨ててしまい、10日に発生したミスを完全にないものにしようとしているようだった。

ここまで来るとさすがに我慢にも限界が来る。
我々作業者をバカにするのもいい加減にしてほしいので、物的証拠としてゴミ箱に捨ててあった袋を取り出していったん保管し、昼休みに直属の上司さんのところへ持って行って一通りの流れを説明した。
未出荷物の発見は13日のことだったが、上司さんは事の経緯については私から聞いたのが初めてだとおっしゃった。
ということは、管理者氏はじめ中間の人間が一週間もの間、上にロクに報告もせず事態を放置していたことになる。

その後、午後イチから帰宅までの間、管理者氏が現場に姿を見せることはなく、日頃は自分でやっている入力作業も後輩君がわざわざやってきて片づけていった。
決して都合の悪いことは自分では口にしない性格だから本人に聞いても何も出ては来ないが、一度も戻ってこれなかったところを見るとあるいは別室でみっちり絞られていたのかもしれない。

自らの保身それだけのために、すぐにバレるウソを重ねに重ね、自分で自分の首を絞めニッチもサッチもいかない状態にわざわざ陥って周囲を振り回すだけ振り回して今後なお反省がないようなら、そういう人物はさすがに組織としても放置できないのではないか。
ある程度の強制力も伴った措置でもなければ虚言妄言のたぐいはなかなか直らない。
我々の立場では判断はしようもないので、組織としての自浄能力に期待するしかない。

上からモノを言われたら途端にヘナヘナの低姿勢に変わるクセがある氏のこと、残念ながら今週末は苦い思いで過ごさざるを得ないだろうし、月曜にどんな感じで出てくるのか興味深い。
しかし、ここらで氏自身の人生の棚卸でもしてもらって、今からでもいいから生き様を見直さないことには、社会人として、それ以前に人間としてかなりヤバい。
私だって相当に遅まきながらどこかで気づいて今がある。
誠実に正直に生きることには特有のつらさもあるが、毎日を楽しみながら自分自身で納得して積み重ねていければそれに勝るものはない。
どれだけ見せかけの努力をしても、心底から楽しんで生きている者には勝てないのである。


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