blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

天下の奇祭

2019-02-19 18:31:03 | 休日
土曜日をのんびり過ごすことができ、日曜日は天気が良ければ久々に近場の観光に出ようと考えた。
前もって日曜にあるイベントを下調べしたところ、稲沢市の国府宮(こうのみや)で行われる「はだか祭」があるというので行ってみることにした。
奇祭と呼ばれるからにはそれ相当なものを期待して出て行ったが、急ぐ旅ではないのでまずは金山総合駅南口にある家系ラーメンのお店で腹ごしらえをすることにした。



駅を出て本当にすぐのところにあり、それほど大きくない店内は11時台ながら満員に近かった。
いちばん左端のカウンターを確保して、注文した品を待った。



このお店は、写真のように大小2つのタマゴが入ってくるメニューがあるのが何ともたまらないし、小ライスが最初から無料であることもオススメのポイントである。
量も多すぎず少なすぎず、自宅から近くないラーメン店の中では当地に来てからいちばん行っているかもしれない。
私にとってはラーメン以外の楽しみもあって(男性諸氏ならお分かりかも)、知らず知らずのうちに回数が増えてしまった。

お腹がふくれた後は、目的地により便利な名鉄の国府宮駅を目指した。(JR稲沢駅だとちと遠い)



はだか祭のイメージは強烈だが、普段から厄除けで多数の参拝がある。
祭の当日は、露店も並びムードが高まっていた。





境内もよく整備されていて、祭でなければゆっくり参拝できるところであったが、祭が盛り上がる前にお守りや御朱印を求めておいて、祭の始まりを待った。
拝殿の真ん中には大きな鏡餅が。







はだか祭では、地域(まれに企業)単位の集団で境内に勢いよく駆け込み、厄除けの「なおい笹」を奉納する。
これが14時ごろから始まり16時ごろまで続くが、朝から飲んでいる男の集団にはさすがに勢いがあって迫力を感じた。





祭のクライマックスは、奉納が一通り終わって、神男(しんおとこ)と呼ばれる純粋無垢(=素っ裸)の男性が登場し、厄除けを願って下帯ひとつの他のはだか男たちがそこに群がってもみ合う場面である。
ただ、普通の地平で観覧していると、もみ合いながら本殿に向かって進んでいることは分かっても、様子はほとんど見えずじまいであった。
神社の中や近隣の土産物屋さんに、決して安くない料金を取って祭を高みから眺められる「さじき席」が設けられていたのにようやく納得がいった。
少し高いところからでないと、クライマックスであるところの神男とはだか男のもみ合いはよく見えないのである。

天下の奇祭を楽しみにして行ってみたが、各地区の奉納を眺めているだけでも楽しいし、途中では、3選を果たしたばかりの大村愛知県知事が上半身裸で拝殿に上がり観衆に応えている姿もあった。
県知事ともなれば、着ぐるみをしたり裸になったりと、何とも大変な仕事も回ってくるものである。
奇祭の奇祭たる部分は遠目で眺めるだけにとどまったが、日曜日と重なる年もそうないので、貴重な経験ができた。
寒い中、はだか男の皆様、また神社の皆様、また警察警備の皆様それぞれに、ただただお疲れ様と申し上げたい。

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