blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

ダメじゃん!

2017-12-07 07:34:00 | 日記
私が一昨年の秋に当地に赴任した直後、一緒に作業をしていたある男性から私が結婚しているのかどうか聞かれた。
ウソをつくわけにもいかないので「していない」と答えたら、即刻「ダメじゃん!」という反応があった。
確かにこの時点で年齢としては45、不思議に思うのは無理もないが、ダメと言われる筋合いはない。

地域のつながりが薄れ、お節介なおじちゃんやおばちゃんがいなくなり、お見合い結婚なるものがほぼ絶滅した今、恋愛や結婚は完全なる自由競争の時代である。
現状その競争に敗れているからヒトリであることは認めなくてはならないが、だからと言って「ダメじゃん!」で一蹴されては気分が悪い。

もう付き合いも2年以上になったので分かることだが、その男性にとっては自分が経験していることを他人が「していない」となるとみんな「ダメ」で切って捨ててしまう。
ハワイに行ったことがないと言ってもそうだし、ビットコインに関心がないと言ってもそうである。

そこまでで終わるならまだマシだが、どうしても他人に何かをやらせようとしつこく食らいついてくるからたまらない。
私だったら、婚活バスツアーに行け行けと何度言われたことか。
私のようなタイプは婚活パーティーや合コンのような「短期決戦」には向かないと分かっているからなおさらである。
ああいう場はクルマのカタログを見るのと同じで、表面的なスペックに目が行くのは仕方がないことだからだ。

一方では私に対して「自由でいいですね」という人もいる。
確かに誰にも縛られず、入るお金は全部自分のために使えるから、自由と言われればその通りだ。
それならば聞きたい。
すでにダンナ様がいるというあなたは、独身時代に謳歌してきたであろう自由が相当に制約されることを分かってなぜ結婚を選んだのかと。

周りの友達がみんな結婚して行くから?
親がうるさかったから?
結婚している方が何かとお得だから?
ある程度のトシになって独身でいることが、それこそ「ダメ」だと思ったから?(←筆者はコレが最大の要因と思っているが)

結婚している人がひとりでいる人間の自由をうらやむだけというのは話としてややバランスを欠くように思うが、自慢やノロケに解釈されるのを嫌がってか、結婚している人は結婚していることでこんないい部分もあるんだよ、という話など滅多にしない。
「だまされた」などと言って逃げられるのが関の山だ。

ただ、いわゆる「つるむ」ことが嫌いな私でも分かることは、ひとりでいることで得られる自由だけでは人は本当に心豊かにはなれない。
たった一人の誰かを想い、その人のためなら今ある自由など、とまで思えたから、というのなら人が結婚していく理由としては納得できる。

そんなふうに好きな人がいたとして、しかしすぐには実現しないか実現する見込みがないのなら、いろいろな手段でもって自分を磨いて、今よりも少しはよいであろう未来を思い描いてそこに備えればよい。
今からでもこの自由競争の真っ只中に参入して遅すぎるということはないのである。

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