blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

緊急事態?

2022-11-01 21:00:52 | 日記
前回、11月には何か大きなことが起こりそうだと書いた。
月の初日である今日にさっそくそれが表面化するとは思わなかった。

わが現場のリーダー氏が今日会社に来なかった。
もともと今週金曜日の不在は知らされていたが、今朝姿が見えないのでさすがに驚いた。
朝礼でもただ「お休み」と言われるだけで理由には言及されない。
病気なりケガなり理由が分かれば見通しも立つが、何も知らされないから当然見通しも分からない。

私たちには関係がないが、今週の土曜日には外部の方も招いての技能講習会なるものが予定されているらしい。
フォークリフトを中心に乗り物なしでは成り立たない現場だから定期的にそういった催しがあるのは取り組みとしては当然だろう。
職場の安全担当としてその会の取りまとめを担っている氏は、聞くところによると数か月も前からプレッシャーを感じていたという。

4トントラックを苦も無く運転し、大雪にでもなれば小ぶりではあるがタイヤショベルも使うことができる氏が、なぜかフォークリフトの運転は苦手としている。
着座式、立ち乗り式を問わず、誰がどう見てもヘッピリ腰でこわごわと乗っているのが分かる。
本人がそんな調子だから、せっかく若い後輩が入ってくれたのにフォークリフトについてはマトモに指導することができなかった。
後輩くんも残念ながら「乗れる」と言えるレベルにはまだないが、9月10月と業務時間をさいてまで集中講座をしたかいがあってだいぶマシになり、少なくとも氏よりは上手になっている。

しかし、せっかく後輩くんが成長して技術が向上したのに氏がそれを喜ぶ様子はない。
普段から「育たない育たない」と言って困っているような顔をしていたが、本当に育ってしまって自分を肩を並べるなり追い抜くなりなどということは氏にとって実は毛頭認められないことであったのだろう。
いつまでも見下ろしてバカにしていたいから、指導するフリをしながら口八丁手八丁で決して自分を出し抜くことがないように後輩くんを操作してきたのだが、目に見える形で自分を上回ってこられたために内心では激しく動揺しているのだろうと思う。

加えて、以前から自らの実務能力も磨くことをせず、後輩への適切な指導もロクにせず怠惰な職業生活を過ごしてきた結果、部署内ではミスが続発して対策に追われるわ、自らのミスはかたくなに認めない姿勢を糾弾されるわ、他部署のフォローに行ってもまったく役に立たず肩身が狭いわ、技術的にはひと世代も違う後輩に抜かれるわで、私から見て精神的に年末まで果たしてもつのかと思っていたのだが、私が思うよりもずっと早く突然会社に出てこれないという事態となった。

本人には悪いが、これぞまさしく自業自得というものであって、お気の毒とは思いつつ擁護できる要素は何ひとつない。
都度都度、その場しのぎではない誠実な対応さえしていれば、困ったことがあれば立場を超えて相談をしていれば、出社がユウウツになるまで自らを追い込むことはなかった。
ウソで塗り固めたここまでの歩み、私を含め周囲からの信頼は正直ゼロだ。
しかし、人間はそこからでも巻き返せる。
言葉だけではなく行動で示し続ければ、時間はかかってもいつか信頼は取り戻せる。
縁あって同じ屋根の下で仕事をしている人が再起不能になる姿までは見たくはないのである。