blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

サンタだらけの店

2009-12-19 23:47:59 | 日記
今日出勤すると、店舗のほぼすべての店員が赤い羽織ものをしていた。
当然サンタをイメージしたものだが、折込チラシの初日ということもあるし、店なりの「演出」ということだろう。
多少はそういう部分がないと店というのはおもしろくない。
演出したところで売り上げがドンと上がるかというとそれはまた別だが、こういった一見ムダにも思えることが物売りの現場では大切なことだ。
以前にいた子供用品店では、この季節に店内にツリー1本置くことも許されなかった。
子供相手の店として考えられないことだが、直接のカネを生まない演出などに何の価値も見出せないようであったので、嘆かわしい思いをしたものだ。

さて今日はメーカーの担当者であるS氏が終日店内にいた。
週末でもあり、大雪で足元も悪いながら多くの来客があったから、何とか自社のテレビを売りたいと思った。
幸い広告商品として設定されていたので、半ば強引に振る形で1台買っていただいた。
私で1台と、もう1人別の方が1台売ってくれたので、S氏に報告したら喜んでくれた。

S氏もテレビばかりではなくエアコンや冷蔵庫も見て回っていたので、そちらの売り場を担当するベテランの店員さんも「今日は担当が来ているので○○の商品が売れてホッとした」と言っていた。
明日は小松市内の店舗にテコ入れに行くようである。
この頃はメーカーよりも量販店の立場が強いようにも言われるが、S氏のほうはなかなか眼光鋭く、他の店員さんにもさりげなくプレッシャーをかけるあたりはさすがに営業畑で長年活躍してきただけはある。

今日も、ラッキーも含めて他社のテレビやレコーダーなども売ることができた。
1日いて「全く何もナシ」という日がここのところはない。
昨日はチラシの谷間である金曜日でお客が極端に少なく「売り上げゼロ」の危機だったが、帰り際に担当でない売り場の商品がたまたま売れてくれた。
明日は実績を締める日曜なので、少しでもいい形で終わりたい。

今これを書いている時間も店舗はまだ開いている。(0時まで)
時々やる「ナイトセール」というものである。
最後まで店に残る人は、0時キッカリには帰れないだろうから本当にお疲れ様である。
休憩スペースには出前のおすしが用意してあった。
少しはおなかに入れないとやっていられない。

「小売業=長時間労働」というイメージは家電の世界でも同じだろうと思う。
幸いにして落ちた某ドラッグストアの面接でも、店長ともなると14時間ほど働いているのが当たり前とのことだった。
競争という現実の前では労働基準法も形だけのものなのだろうか。
いくら賃金が良くても、小売業の正社員にはなるものではないのかもしれない。

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