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blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

お別れはあっけなく

2008-07-17 23:59:59 | 日記
夜組でずっと活躍してきたSさんとは、今日で最後になった。
彼女は20日まで出勤するが、休日の関係から私が顔を合わせるのは最後であった。
この日は、同じように今日が最後になるメンバーからプレゼントが渡された。
私も、別個に心ばかりの贈り物をさせてもらった。
彼女も時間いっぱいまで、店の締めも兼ねて新人さんの指導をしていたから、あまりお別れを惜しんでいる時間はなかった。
仕事をしながらだから、これは仕方がない。

とにかく仕事には大変熱心な方で、空き時間を空き時間として適当に過ごすことができない性分であったようだ。
分からないことがあっても、誰かに聞くというよりは自分で調べて解決してしまうほうであった。
がんばりやさんといえば聞こえはいいが、裏では相当のストレスがあったものと思う。
こういう「甘え下手」の人は、皮肉なことに周りから甘えられてしまうからである。

周りをうまく使うと言うと表現が悪いけれど、いい意味でがんばらなくなれれば、もっと彼女の魅力が出てくるのにと思った。
私には、彼女の「裏のストレス」が見えすぎるくらい見えてしまっていた。
彼女自身、私たちに100%心を開いて接してはいなかったのだろうと思う。
最後まで彼女の「本心」は見えないままだった。

私自身、自分だけでいろんなものを抱え込むことの愚を経験上知っている。
知っているとエラそうに書いたが、そんなことをしても苦しいだけだということが分かったのは本当にここ2年か3年のことである。

本当に大切なのは、何もかもさらけ出してなお付き合える存在だ。
自分が壁の中に隠れて、相手と100%の付き合いをしようなどというのはムシが良すぎる。
バカだと思われるのが怖くなくなれば、壁に隠れることはない。

壁に隠れて、自分をひたすら守って、幸せになった人を私は知らない。
彼女にはこれから幸せになる資格はある。
目の前の壁は、思ったより薄いものである。

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