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ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

キアヴェンナスカって・・・

2011年12月02日 03時08分56秒 | ワインの事

ある葡萄のシノニム=異呼称=別の言い方です。

その有名なほうの葡萄というのはイタリアワインの王様、バローロや弟バルバレスコに使われるネッビオーロです。

世界中で有名なワインの葡萄品種が植えられ、更には成功を収めていますが、このネッビオーロは難しい品種。

かつてカリフォルニア産のネッビオーロを体験しましたが似ても似つかないものでした。

似ていないだけなら良いのですが、バランスが悪かったのですね。

少なくてもブラインドテースティングをしてわかる人は殆どいないだろうな、と思われる他の土地でのネッビオーロは実は本拠地ピエモンテのすぐ隣のロンバルディーアだと「どうなるの?」てなもんです。

少し前までは、やや薄っぺらい印象がぬぐえませんでした。ま、少し前といっても私の場合20年くらい前の話なんですが・・・

で、表題のキアヴェンナスカはロンバルディーアでの異呼称。所違えば味も違うので名前も違ったほうがいいな、と思ったものでした。

事実、この地方では「薄っぺらい葡萄」の凝縮を上げてワインを強く造る方法を採用していました、スフルサート或いはスフォルツァートと呼ばれる陰干しした葡萄によるものです。

しかし、温暖化でしょうか、栽培方法が変ったのでしょうか、最近は陰干ししなくてもピエモンテのネッビオーロに近づいているのではないかな?と感じています。何が原因か判りません。

葡萄の成熟の遅いこの葡萄特有の酸のボリューム、長い時間をかけて土中から吸い上げたミネラルや鉄分。以前は感じにくかった成分が感じられるようになってきているのです。

逆に言うと若いうちは「硬さ」と「鋭さ」が旨味や香りを閉じ込めて美味しく感じにくい葡萄です。

さてワインの名前はヴァルッテリーナ。

さすがに10年くらい経つといい感じでほぐれてきます。

今月は99年のヴァルッテリーナ.スペリオーレを手に入れましたのでお試し頂こうと思います。

えっ、99年って高いんじゃないの?と思われるかも知れませんが、安いんですねえ。

と言う訳でバローロやバルバレスコがお好きな方は、手軽なネッビオーロ=キアヴェンナスカで造られるヴァルッテリーナを試さない手はないですね。

合わせるなら鉄分の多く、脂肪は少な目のお肉が良いですね。例えば鹿とか牛のイチボとかです。ソースはあまり甘くしないほうが良いと思います。

ちなみにキアヴェンナスカ、ソムリエ志望の方は覚えておくべき異呼称です。


12月です。

2011年12月01日 01時12分25秒 | ちょっと休憩

昨日、チャリティディナーでお店を抜けましたが、これで今年のソムリエ協会の大きな行事は終了です。

あと会議関係は残っていますが、どうにか多少のお役にはたてたのかな、いやダメだったかな、という反省の時期でもあります。

それはさておき、今日から12月。

時の経つのが早いことは判ってはいるものの「もう」年の瀬なんですね。

改めて良い年で終わることが出来ますように、心機一転頑張りたいと思います。

                                                                             

ところで12月というと忘年会などでグループ、大人数でのご利用が増えるかと思います。

現状ではさほどでもありませんが、例年そろそろ予約が入り出す頃です。

少人数(4名以下)は比較的お取しやすいのですが、5名様以上のご予約に関してはお早めにお電話頂けるとありがたいかなあ、と思います。

また、年末年始は大晦日31日から1月3日までは22時LO23時閉店ですが、営業は致します。合わせてお早目のお電話お待ちしています。

ちなみに1月3日は通常ですと第1火曜の為、定休日ですが「3が日は営業したい」という私のわがままで開けますので替わりに5日(木)をお休みさせていただきます。

また後日、改めて告知いたしますが、先んじてのご案内です。

では皆様、師走の寒さと忙しさに負けない様、頑張って参りましょうね!!