ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

「若いね」という言葉

2016年09月26日 02時20分24秒 | ワインの事
「あの人は若いね!80歳を過ぎてるのに自転車乗ってるし・・・」

「真っ赤なズボンにラメの入ったシャツ。あの爺さん、若いねえ!」

「イチローは最近の方が走塁の速さが上がってるんやてね!若いね‼」

こんな風に使うこともあり


「あいつまだ一年生やで。若いのう・・」と三年生が言い

「出来もしないことをやるらしいよ、あいつ。若いねえ」

「身内ウケはいいけど、外部には通じないよ!あいつもマダマダ若いわ」

ってな使い方もあります。

プラスの方にもマイナスにも使える言葉です。


で、この「若いね」はワイン世界でもよく使い、上と同じように

「いい意味」であったり「ネガティブな意味」であったりします。

しかし、私の知る限りでは「ネガティブ」に使う人の方が多いように思います。


私が使わないかと言えば、そんなことはなく時折は使いますが、むしろ「いい意味」=ポジティブに使っているつもりです。


「この前、シャトー◯◯の75年を開けたけど若いねえ。まだまだ開いてなかったなあ・・・高かったけど旨くなかった」

などと使われると「勿体ないなあ」と思うわけです。

多分、その方の想像する味わいと違っただけなのです。

或いは飲み方が少し違ったんだろうと思います。


以前にも書きましたが「ワインに飲み頃なんてない」のです。

若いうちでも楽しみ方はありますし、老いても飲み方はあるのです。

若者は老人の底力を知りませんし、老人は若者のポテンシャルや使い方を知らない、のと似ています。

それぞれに良さがあり、それを引き出すかどうか?です。


勿論、「価格なり」の意味合いがありますから「寝かせてから」本領発揮をみる、ということもあります。



安易に「若いね」で片づけないように気をつけたいな、と思います。


           樋口誠

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