ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

テイスティングの切り口

2024年01月26日 01時18分40秒 | ワインの事
昨日は女性審査員が選ぶ「サクラアワード」の大阪での審査会。

総勢150名の女性審査員が真剣にテイスティングの取り組む姿は壮観です。

会場を見渡し・見守りをするという私のお役目をしながら、各審査員の「手法」を「ある切り口」をもって観察していました。

テイスティングは様々な切り口で行われます。

その詳細は割愛いたしますが、私が見ていたのは「グラスを右手で持つか」「左で持つか」

右手は左脳と連動すると言われますから「分析的」

左手は右脳と繋がっているそうですので「直観的」

ざっと見たところ右左が4:6くらいかな?と言うところです。

ペンを右手で持っていますので「空いている左手」で持つのは仕方ないことですが、ペンとグラスを交互に持ち替えて右手でテイスティングする人もいます。

そして左利きの方の場合は単純にその逆という訳でもありません。

私的には「5:5だと良いのにな」と思っていました。

その方が「硬軟織り交ぜた意見」が反映されるのではないか?と思うのです。

ま、これは強制できることでもありませんね。


もう一つ、多くの審査員が口にしていた言葉「バランス」。

ワインを表するに「バランス」という言葉を使う機会が多いのです。

しかし、この言葉は非常に難しい。

どの品種も、どの価格帯も、どの産地も「バランス」が取れすぎると「無個性」ともいえるわけです。

「何か突出したもの」があった方が私のようなソムリエには使い易いのです。

酸、タンニン、香り、アルコール、樽etc・・・

それぞれが違っていて、野球等でいう「チーム」が出来るのですし、それがワインの面白さなわけです。

「足の速い人」「球を遠くに飛ばす人」「走塁が早い人」「速い球を投げる人」「守備が上手い人」などでいいチームが出来上がることは周知のことですし、全部できる人は「滅多にいない」のですから・・・

「このワイン、酸が尖っていて切れ味あるなあ」

「ギシギシのタンニンが将来生きてくるぞ」等、個性を楽しむ。

そして「あのワインは攻走守揃っているユーティリテープレイヤーだ」と言うのも居ていい。

と言う事で「バランス」も考え様ということです。


さて、今日26日はご予約2件。

まだまだ空いています。

お待ちしています。


           樋口誠

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