これまでの寒い冬は地中で蓄える滋味、いわば上に伸びる前に準備している味わいの根菜が美味しく、魚は青魚の鉄分の多いしっかりした味、動物も同じくジビエの強い味わいです。
春はどうか、というと地中から顔を出して蓄えた栄養を伸びる力に替えて、更に光合成を得る前の準備をしている若い力、魚は鯛をはじめとする白身が淡泊な中に色々な味付けに対応できる自由さを感じさせます。
ま、判りにくい表現ですが、私の中ではそうなっています。
そむりえ亭ではメニューから選ぶ味わいが単調にならない様に素材や調理法にバラエティを持たせるように料理人にお願いをしています。
が、やはり季節の特徴は出る訳です。
そういう意味ではワインも冬の間とは違うセレクトでお勧めすることになって当然です。
例えば冬の魚は色の濃い赤をお勧めする機会が多かったのに対し、春は白の出番が増えますし、場合によってはピノノワールの柔らかさが役に立ちます。
野菜も根菜一辺倒だった冬から葉野菜に替わりつつありますので、少し柔らかさを入れたいな、と思ったりします。
って、言いながらも調理法しだいでどんな方向にでも行けそうなのが春の素材の特徴かな、とも思います。
まだまだ冷え込む夜が続きますが、今年は春が短いようですので、今のうちに堪能してください。
ア~~~ッツイ夏が来る前に・・・・・・
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