ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

例えば「疎開」という言葉とか・・・

2019年07月29日 01時25分43秒 | 日記
今年もそろそろ戦争関連のドキュメンタリーが各局から出ています。

先ほど帰宅してテレビを点けると二つの局で、片や「徴用工」もう片方が「原爆」

私の帰宅時間が遅いものですから見られるチャンスは少ないのですが、もっと沢山の番組がお盆過ぎまで流れるはずです。


で、上記の内の「原爆」の方を見ていて、ふと気付いたことがあります。

例えば「疎開」という言葉。


今はこの世にいない父母の弟や妹達は「学童疎開」を経験していますし、東京にいた母の一家が最終的に大阪の地に辿り着いたのも「ある種の疎開」

ある年齢以上の人には当たり前に判る言葉、です。

しかし、果たして若い人達にはどう聞こえているのだろう?

何故自分の家を出て暮らさなければならなかったのか?

私の親類だけでも相当な苦労をしています。


テレビでそういう番組をしていて、どのように伝わっているのだろうか?


勿論、私にも判らない単語や事態は沢山ありますが、今の私達の世代は「戦争実体験世代の子供」として伝えなければいけない役割を持っていると強く思います。

激戦地ビルマで終戦を迎えた父、東京大空襲で機銃掃射受け逃げ惑った母。

そういう経験者は日に日に少なくなっているのです。

「誰にも良いことがない」のが戦争。

しっかりと過去を振り返って身に刻むシーズンです。


            樋口誠