ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
 06‐4963‐3098 
 樋口誠

介護の記録

2019年07月03日 00時22分03秒 | 日記
母を見送って半年が過ぎました。

なるべく記憶が薄れないうちに母の介護で気付いたことを書こうと始めたシリーズです。


さて、今日は「ベッド」。

最初の頃、ヘルパーさんに「低床ベッドにすると安全」と勧められました。

確かにその通りです。

しかし、ズボラな私は買い替えるのを怠っていました。

ま、最初の一年以上は心配するほどの事でもなかったように思います。

ヘルパーさんからの助言でもう一つ「柵があったほうが良い」というもの。

これも「確かに柵があれば間違って落ちることは無いな」と思いました。

ズボラな私は「じゃあ、ベッドの横にマットを敷いておこう」と別の方法で落下対策を施します。

というか柵をすることで「乗り越えようとして落ちたらさらに危険」と思ったのもあります。

とは言え、起き出して「とんでも行動」を何度、何十度と母がやらかしてしまったことは否めません。

やっぱり柵はいるのかなあ・・・


1年半経って前回書きました「帯状疱疹後神経痛」による寝たきり生活に入ると「途中でベッドを買い替えてる場合じゃなかったな」とある意味ホッとします。

というのは「電動介護ベッド」を導入せざるを得なくなったからです。

ケアマネさんの紹介で色々選べましたが母の場合は要介護5ですし年齢も93歳の時点ですから1割負担でリースしていただけました。

オプションを付けても月々数千円(確かな金額は失念)

柵も扉もついてエアマット式のそれは起き上がるときの沈み込みを防止する機能もありまして「床ずれ防止」にも一役買います。

既に策を乗り越える力も運動神経もありませんでしたから、便利なベッドに感謝です。

ベッドのままで食事も出来ましたが、私的には可能な限り車椅子に移乗させてダイニングで食べさせました。

気分転換も出来るでしょうし、椅子に座ったほうが床ずれも予防できる、と・・・


なんて書いていると私がそれらを上手に使いこなしていたように読めるかもしれませんが失敗は色々ありました。

柵の扉の閉め忘れ

車椅子の車輪止めを留め忘れ

・・・で床に降りて部屋中を這っていたこともあります。

だらしない息子です。



これからの皆さんも「いずれ必要になる」介護ベッドの数々を調べておいても損はないと思います。

部屋の何処に置けるか?

置いた後の周囲のスペースはあるか?

横に車椅子を置け、更に移動させる余裕があるか?

左右どちらから乗り降りするか?

どういうオプションが後々必要か?


更に私のような失敗をしない様に使いこなして頂きたいと思います。
              

         樋口誠