ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

「あの季節」です。

2016年09月02日 01時59分09秒 | ワインの事
本題の前にまず・・・・

今月15日の「フォリウム.ワインメーカーズディナー」は定員まで残り一席=となりました。

お一人様でのご参加希望の方は12日までにご一報ください。



さて「あの季節」というのは我が協会の呼称資格認定2次試験を受験される方が

「テイスティング」「テイスティング」「テイスティング」と血眼になる人が増えるシーズンなのです。



ちなみに昨日も一人。

営業時間外ですが「一種類だけブラインドで」ということでお出ししました。

沢山のワインの経験値を持っていて、感覚も良い、方法論も知っている人です。

しかし、最初の「外観のコメント」と聞いた瞬間に「あ、」と思いました。


外観の一部を見て「品種はアレかも」と思ったのでしょう。

その後の「香り」「味わい」「サービス設定」等、すべて「アレかも」から導き出しています。


しかし答えは全く違う品種で、その答えを聞くと「言われてみると・・・・」となっていました。


私のよくする例えですが・・・


ホクロの無い人でも探せば小さなホクロが見つかって

色白なのに日に当たる手首から先だけ黒いのを見て「あの人は黒い人」と思い込んで

「アウトドア好きで日焼けが似合う、ホクロのある人」と言ってしまえば

実態は「色白でホクロも目立たない聡明な人」だったら、他の人の印象と乖離してしまうわけです。


テイスティングの基本中の基本。

先入観を持たない、に尽きます。


更に言うと、そのワインが「どういう味わい」で「温度はどれくらい」にして「どういう飲み方」が似つかわしいか、などなどを知るためにするのがテイスティングです。

服屋がキッチリ採寸するように、ドクターが細やかに問診するように、順序良くテイスティングしてください。


他にもいうことはありますが、今日はこの辺で・・・・


試験日までに、また私なりのテイスティング論を書きますね。


健闘を祈ります。


           樋口誠