もう30年近く前です。
業界の大先輩がセミナー講師をしていた時、その先輩は聴衆である私達全体に向けて怒鳴りました。
「君らはそんなことも気にせず仕事しているのかっ!!!!」
それはそれは怖かった、と記憶しています。
さて何に対して怒ったのか?
温度に対する意識です。
「水は何度位が美味しいと感じ、お湯は何度位が美味しいと感じるのか?」と聴衆に向けてした質問に対してです。
確か聴衆の一人が「水は4度位、お湯は70度位」と答えたような・・・・・・
しかし講師は「それは実験して言っているのか?」と聞き返し、答えた人は「そんな感じだと思いました」と返したと思います。
「違うんだよッ!!水もお湯も体温の上下25度なんだよ!!」
つまり36度5分が平熱なら11度から12度が水として美味しく、61度から62度がお湯として美味しい、という事になります。
私はセミナーから帰って、直ぐに試してみました。
「お~~~~~っ!!」です。
確かに何処かでビールは4度が美味しいとか、お茶は70度位が美味しい、等と聞いたことがありましたが純粋な水はマイナス25度、お湯はプラス25度が美味しいのです。
そこに酸とかタンニンとか諸々の要素が加わって「もっと冷たく」とか「温度を上げめで」とかソムリエの仕事が始まるのだ、と大先輩は言いました。
今でも忘れません。
勿論、仮にピッタリの温度で提供してもグラスの中で刻々と変化します。
またお客様の料理、外気温で身体の求める温度が変ることもあります。
しかし「試してみる」ことは大事なんですね!!
昨日の暖房の暑苦しさを感じて思い出した懐かしい話、でした。
樋口誠
業界の大先輩がセミナー講師をしていた時、その先輩は聴衆である私達全体に向けて怒鳴りました。
「君らはそんなことも気にせず仕事しているのかっ!!!!」
それはそれは怖かった、と記憶しています。
さて何に対して怒ったのか?
温度に対する意識です。
「水は何度位が美味しいと感じ、お湯は何度位が美味しいと感じるのか?」と聴衆に向けてした質問に対してです。
確か聴衆の一人が「水は4度位、お湯は70度位」と答えたような・・・・・・
しかし講師は「それは実験して言っているのか?」と聞き返し、答えた人は「そんな感じだと思いました」と返したと思います。
「違うんだよッ!!水もお湯も体温の上下25度なんだよ!!」
つまり36度5分が平熱なら11度から12度が水として美味しく、61度から62度がお湯として美味しい、という事になります。
私はセミナーから帰って、直ぐに試してみました。
「お~~~~~っ!!」です。
確かに何処かでビールは4度が美味しいとか、お茶は70度位が美味しい、等と聞いたことがありましたが純粋な水はマイナス25度、お湯はプラス25度が美味しいのです。
そこに酸とかタンニンとか諸々の要素が加わって「もっと冷たく」とか「温度を上げめで」とかソムリエの仕事が始まるのだ、と大先輩は言いました。
今でも忘れません。
勿論、仮にピッタリの温度で提供してもグラスの中で刻々と変化します。
またお客様の料理、外気温で身体の求める温度が変ることもあります。
しかし「試してみる」ことは大事なんですね!!
昨日の暖房の暑苦しさを感じて思い出した懐かしい話、でした。
樋口誠