ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

アルコールの強弱

2013年03月16日 03時42分14秒 | ワインの事

アルコールの強弱は基本的には原料の葡萄の糖度に関わります。

酵母が糖を食べてアルコールを造り出すわけですから当たり前ですね。

単純な言い方をすると北のワインは低く、南は高い。

寒い年は低く、暑い年は高い。はずです。

他に酵母の性能によってアルコール生成能力が違ったりもします。

しかし、その印象は様々ですね。

例えば、15度という強いアルコールがあってもバランスが良ければ強く感じません。

低くても、他の要素が無ければアルコールの強さを感じたりします。

なにより、今のワインは昔に比べアルコールは間違いなく強くなっています。

温暖化も含めた色々な要素が噛みあっています。

また、ある程度の年齢の人にとっては14度を超えるアルコールは強く、13度以下が妥当なアルコールとして体に馴染んでいますし、若い世代には14度以下では物足りないと感じるかも知れません。

勿論、徐々に慣れていくのが人間ですから、年配の人でも何時の間にか15度のアルコールも受け入れていくのでしょう。

また「飲めなくなったなあ」と感じるのは弱くなったのではなく一本のワインを飲むうちに消費するアルコール量が多かっただけなのかもしれませんね。

そむりえ亭のお客様は私(54歳)より上の方が多いのですが近年のアルコールの強いワインには辟易とされている方も多いのでは、と危惧することもあります。

しかし、これは造り手のせいではなく「お天道様」の仕業ですから如何ともしがたいのです。

どうぞ「俺は昔の様にガンガン飲むぞ!!」と頑張らない様に気をつけてください。

同じ容量を飲んでいるつもりでもアルコール摂取は増えているのです。

ワイン売りの私が言うののもなんですが、翌朝のしんどさが原因で飲むのが億劫になるのは勿体ないですし、出掛ける回数が減るのも飲食店としては残念です。

どうぞ、妥当な量を「いい感じ」に飲んでくださいね!!

って、最近何かあったような書き方ですが、いえいえ何もありません。

私自身が体感しているだけのことです。

今日も丁度良い量をお飲み頂けるように頑張りますよ!!

お待ちしています。